真の意味での「エリート」
「エリート」という言葉は日本では非常に抵抗感が強いものですが、それはこの言葉の真の意味が誤解されているためであるように思います。そして、その結果、遅れにつながっています。誤った「平等主義」により、社会全体でレベルの低下と共に、リーダー不在の状況が見られます。下の者に疎外感を味わわせないようにするということで、能力の高い者がなおざりにされ、伸びるはずの能力が伸ばせずにいるのが現状です。
平等とは、「能力に応じた機会の平等」であるべきです。
本当の意味のエリートは、社会の各分野でのリーダーであり奉仕者であり、確固とした倫理観と社会奉仕精神を兼ね備えている者達を言います。特権階級のことではなく、本来むしろ戦場で先頭に立って闘いに行く存在であり、その者達には常に重大な社会的義務が伴います。能力の高い者に、良い環境と指導を与え、そしてその者は、社会に対する責任を果たす存在となるということです。
私たちは、サッカー界で、真の意味でのエリートとなる人材を育てたいと思っています。それがサッカーの面でも必要である判断力やリーダーシップの面でも大いにプラスになると考えていますし、また、サッカー界あるいはそれを越えた社会で将来的にリーダーとなりうる人材を育成したいと考えています。
リーダー不在、判断力不足は、現代の日本社会の大きな社会問題であるとも言えます。
これに対し、私たちは、サッカー界の中でのアプローチをここに開始し、サッカー界から、スポーツ界から、社会に発信できればと思っています。
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