JFAアカデミー福島

Diary ダイアリー いきいきとしたレポートをお届け。

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2006年07月23日

残った8人

昨日のファミリーパーティーには保護者の方も多数いらしていたため、大半の選手がパーティー終了後にそのまま保護者の方と一緒に実家に帰っていった。パーティーの余韻か、寮を後にする選手を見送る残った8人の選手たちの元気な見送りぶり。帰っていく仲間一人ひとりに大きな声で「元気でね」「いってらっしゃい」「帰っておいでよ」と何度も何度も繰り返す光景は前回の帰省時と同じである。g0723-01.JPG

さて、その8人はパーティーのあと片付け終わらなかったお皿や食材の整理を快く引き受けてくれ、しっかり最後まで行なってくれた。そしてパーティーで注入されたパワーがまだまだ残っていたようなので、今回ばかりは特別ということでスタッフと花火を行なった。帰省したら花火や海水浴など夏休みにしかできないことを是非やってきて欲しいという金曜日の全体ミーティングでの内容を先取りと言わんばかりにはしゃいでいた。こんなときの選手たちは普通の中学生同様パワー全快である。
 その8人も本日の朝、寮を後にし、大きな荷物を抱え実家に帰っていった。これで選手23名全員が寮を後にした。さて2週間後、実家でリフレッシュした選手たちはどんな表情でこの寮に帰ってくるのだろう。また元気な声が響き渡る日まで、この寮にも少しの間だけゆっくり休んでもらおう。
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2006年07月22日

ファミリーパーティー

g0722-00.JPG 選手たちの日頃の行ないがよいのか、パーティーにお越しいただいた地元の方や保護者の方のお力のお蔭か、前日まで降り続いた雨もすっかりやみ、晴天とまではいかなかったが、無事にファミリーパーティーを行なうことができた。
ファミリーパーティーはアカデミーがいつもお世話になっている中学校・高校の先生方、楢葉町のサポートファミリーの皆さん、保護者の皆さん、そして寮の方に対して感謝の気持ちを込めてご招待しおもてなしをするという趣旨である。生徒たちが内容を考え、準備をし、パーティー中も司会をし、出し物をし、バーベキューのお肉を焼き、各テーブルに運ぶという、材料の調達・準備を除く運営に関わる全てを選手たち自身が行なった。テーマはずばり、「お世話になっている皆さんに楽しんでいただく」こと。
 そのために、出し物では4グループに分かれ、ショートコントを皮切りに劇、歌を披露した。前半部はお笑いから入り、最後は感謝の気持ちを歌で表現して締めくくった。先週から出し物の内容を練り始め、昨日の夕食後は各グループ、入念な最終調整を行ない本番に臨んだ。
 果たしてお招きした皆さんには楽しんでいただけたのだろうか。出し物の感想を聞くことはできなかったが、皆さん終始笑顔でパーティーを楽しんでいただけたようであった。何より学校の先生方には日頃学校では見せないアカデミーでの表情を見ていただくことができ、これからホームスティなどでお世話になるサポートファミリーの皆さんにはアカデミー生がどんな子どもたちなのかを実際に目で見て話をすることによって知っていただけ、寮の方や保護者の皆さんにはアカデミー生たちの心の底からの感謝の気持ちを知っていただくことができた。
 約50人の方に参加していただくことにより、このアカデミーが多方面の方のお力により成り立ち、温かく支えられていることを肌で感じることができた。選手、スタッフともども感謝の気持ちを忘れず、アカデミーという活動の中でのたくさんの人との出会いを大切にし、さらによい活動ができるよう努力していこう。

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2006年07月21日

大掃除

 選手たちにとって夏休み第1日目となった本日は、少し遅い朝食をとったあと、帰省前の寮内大掃除を行った。前日の夜のミーティングで、選手たちだけで掃除場所と分担を決めた。選手たちの部屋、各学年の学習部屋、そして全体の共有スペースである洗濯場、食堂、廊下、トイレ、浴場、玄関。2時間と定められた掃除時間の中で、選手たちが決めた役割分担と時間配分は完璧であった。どのように掃除を進めるのかについて報告を受けたスタッフは何も付け加えることもなかった。
 さて、いざ掃除時間が始まると、寮中に響き渡るような大声で連携をとりながら、前日決めたとおりに掃除を進めていく。元気な選手たちは掃除の時もパワー全開である。9時の掃除開始とともに寮内は一気ににぎやかになってしまった。その掃除の様子を見ていると、こちらが忘れてしまいそうなところまで手をかけ、そしてただゴミをとったり整理整頓するだけではなく、窓を磨いたり、トイレのスリッパの底を磨いたりと、細かいところまで自ら気付き取り組んでいた。
 この寮が選手たちにとってより身近なものになったのだろう。5月の帰省期間前の大掃除に比べ、目を配る点や掃除の仕方といった掃除の質が上がったように感じる。また、あらかじめ決めておいた持ち場の掃除が終了した後は、さらに新しい掃除場所を自ら見つけ寮内をすみずみまで綺麗にするという姿勢が見られた。
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初心忘るべからず

 初心忘るべからず。学びはじめたころの、謙虚で緊張した気持ちを失ってはならない、また、最初の志を忘れてはならないという意味である。
寮の食堂には選手が決め、その手で書かれた「私の言葉 2006.5.10」と「チームスローガン」が張ってある。アカデミーの生活が始まった当初に書いた気持ちである。
終業式を終え夏休みに入った選手たちは明日のマナープログラム、ファミリーパーティーを終えた後、2週間の帰省期間に入る。全員が始めての体験に戸惑い、悩むことがありながら過ごした最初の4ヶ月間。嬉しかったこと、楽しかったこと、できるようになったこと、戸惑ったこと、悩んだことなど、様々な感情が沸き起こった4ヶ月間の出来事を家族、地元の指導者、友達にたくさん話してきてほしい。そして心と体をリフレッシュさせ、力を蓄え、新たな気持ちでこの寮に帰ってきたときに、自らの心で決めた自分の目標、信念を思い出し、更なる成長への階段を昇ってほしい。目標に向かって、チャンスを掴むための努力。それは何なのか、どうしたらよいのか、スタッフの手助けの元に行動にうつすのは自分自身である。そしてその行動を継続することが大切である。そのために2週間の帰省期間でリフレッシュし鋭気を養い、アカデミーに戻ってきたときに初心に立ち戻って欲しい。
 以上のことが本日の帰省前全体ミーティングで話された。子どもらしく、地元に帰ったら思う存分羽を伸ばし、楽しく遊んできてほしい。その中で、コンディショニングの維持、そして学習の継続、選手として、生徒としてやらなければならないことは必ず行なうということも確認された。

JFAプログラム:マナーセミナー 3

gd0722.JPG 午前に行なわれたマナーセミナーの今回のテーマは「公共スペースでのマナー」である。道路、バス、駅の構内、電車、エスカレータ、エレベータ、飲食店、公共施設、宿泊施設、病院などにおけるマナーを学んだ。
本日の内容は、「知っていないと自分が恥ずかしい思いをする」というものではなく、道すがらで出会う人に対して「思いやりの心を持って接する」ためにはどのような行動を心がけたらよいのか、といった点について、実際に起こりうるような具体例の中で学んでいった。
もう二度と会うこともないような通りすがりに出会う人に対しても思いやりの心をもって接する。この気持ちを持って、視野を広く考えて行動する。そうすることで公共スペースでのマナーは自然にできるようになる。

2006年07月20日

終業式

 中学生は本日の終業式を持って1学期が終わり、高校生は2期制であるため全校集会が行なわれ1学期が一時中断した。アカデミーの生徒全員が明日から夏休みに入る。学校から帰ってくる生徒たちの様子は、アカデミーの生活が始まって最初の夏休みを迎える喜びに満ち溢れているようであった。
 アカデミーとしても23日から2週間の帰省期間となるため、学校生活においてもアカデミーの生活においても、今週をもって4月から始まった新しい生活の最初の区切りを迎える。そこで、この1学期を振り返ってのレポートを書くこととなった。テーマは「学校について」「寮生活について」「サッカーについて」である。2週間の帰省期間を終えて寮に戻ってきたときに、また新たな気持ちを持って活動に取り組めるように、約4ヶ月に渡る生活の中で感じたことをありのままに書き記すこととなった。自分の心の中で4ヶ月の生活を振り返り、そしてこれからどうするのかを書き記すことによって、生徒自身の中で自然に整理されていったことだろう。

2006年07月18日

富岡高校授業参観

 いつもなら火曜日の朝は中学3年生と高校1年生が授業トレーニングとして1時間目と2時間目にトレーニングを行なうのだが、本日は中3が実力テストということで、高校生のみのトレーニングとなった。トレーニングは火曜日の授業トレーニングで恒例となっているシュートトレーニング。本日は、浮いたボールに対するトラップからのボレーシュートを中心に行なった。これまでのトレーニングで習得しつつあるキック技術とともに、今回のトレーニングでは、浮いたボールに対してボールをとらえる手や上半身のバランスのとり方も必要になってくる。

 さて、本日はこの高校生たちにとっては初めての授業参観の日。授業の内容が総合的な学習の時間ということで、13の講座の中から自らが希望した内容を受講するというものだった。アカデミー生の生徒たちは校外で「健康」という講座を受けていた生徒もいたため、全員の授業を参観することはできなかったが、校内で受講していたものはインターネットについての内容や総合文化として英語で行なわれる講座の中でオーストラリアの文化を学ぶ様子を見ることができた。

2006年07月17日

会津への旅

 海の日の祝日である本日はトレーニングがオフとなった。そこで、選手たちがいつもお世話になっている寮のおじさんがアカデミーバスを運転して会津に連れて行ってくださった。
選手たちが訪れたのは白虎隊ゆかりの地である飯盛山、野口英世記念館、世界のガラス館である。ある選手の感想ではガラス館では観たこともないガラスを見ることができて楽しかったとのこと。また、夜ノ森さくら祭り以来の全体での観光ということもあり、有名な観光地で自由に散策するなかで、それぞれの感性で福島の歴史を感じることができ、また日常から離れた環境でリフレッシュできたようである。
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*本日の画像は、散策中に選手たちにカメラを渡し、自由にシャッターを押してもらったものの中から選んで紹介しています。

2006年07月14日

楢葉中学校授業参観

 昨日は学校内の湿度が90%を超えていたようだが、本日も湿度がかなり高く、授業を参観している最中もハンカチを手放せないほどだった。しかしそんな気候の中でも選手たちは授業に真剣に取り組んでいた。今回もスタッフが3学年に分かれてそれぞれの学年の授業を参観したが、前回同様、教室に入る我々の姿を目にした選手たちの表情は様々である。授業が終わった後の休み時間には、少しの間であったが、選手と言葉を交わす時間がもて、サッカーの場から離れた中学生としての選手たちから、学校生活の様子を垣間見ることができた。
 授業参観後には、PTA教育講演会として「スクールカウンセラーってなんですか?」という演題で講演が行なわれ、全校生徒、保護者ともに参加した。中学生という多感な時期に抱える生徒の心の問題、親の心の問題、そして親子のかかわり方について、実例を紹介しながら、対処方法や心の持ち方についての話を聞くことができた。

2006年07月13日

水泳トレーニング

 木曜日のトレーニングは学校の選択体育の一環として行なわれる通称授業トレーニング。そこで本日は、中学校の授業内の題材として実施されている水泳を本日のトレーニング内容とした。
 Jヴィレッジのフィットネスクラブ内にあるプールに入り、アカデミーとしては初の水泳トレーニングということで、どのようなトレーニングを行なうのか戦々恐々とした表情を浮かべる者もいれば、嬉しそうにシャワーを浴びてプールサイドに出る者もいた。トレーニングは1時間程度であったが、25mのコースをほぼ休みなく泳いだため、選手たちにとってはかなりハードなトレーニングになったようだ。トレーニング前のスタッフ間の話では25mを泳げない者がいるのではないか、と危惧していたが、トレーニング内での25m測定では全員が完泳した。

2006年07月10日

4級審判講習会

 サッカーを深く理解するために、サッカー選手として基本的な知識を身につけるために、昨日、中1から高1まで全員の選手が4級審判講習会を受講した。DVDを使用した講義、ルールテストなどの内容を約3時間に渡って受講。当たり前のように理解している内容と今回改めて再確認した内容、そして初めて知った内容もあったであろう。トレーニングマッチでは試合に出ていない選手がアシスタントレフェリーをするのだが、今後のトレーニングマッチで今回学んだことを発揮してもらいたい。

2006年07月09日

なでしこからのメッセージ

g0607091.JPG昨日のトレーニングマッチ後、夕食をはさみ、Jヴィレッジでキャンプ中のなでしこジャパンの選手からアカデミー生たちに話をしていただく機会があった。アカデミー生たちのためにミーティング後の時間を割いて来てくださったのは磯﨑浩美選手(TASAKIペルーレFC)と宮間あや選手(岡山湯郷Belle)。目標とする選手の生のメッセージとあって、午前の戦術チェック、午後のトレーニングマッチと盛りだくさんな一日を過ごした選手たちであったが、目を輝かせて話を聞いていた。
 磯崎選手と宮間選手からはこれまでのサッカー人生の中で感じたことを話していただいた。また、これからなでしこジャパンを目指す選手たちに熱いメッセージもいただいた。磯崎選手からは、たとえ自信がないときがあっても自分の長所を見つけてそれを伸ばすことによって自信が芽生えてくる、サポートしてくれる周りの人への感謝の気持ちを持つ(磯崎選手は代表の試合での国歌斉唱のときにその方々の顔を思い浮かべるそうだ)、サッカーをやっているときはたくましく思い切ったプレーをして、グラウンドから一歩離れたら女性らしく振舞っている、心は熱くそして頭は冷静にプレーすることなどのメッセージをいただいた。宮間選手からはサッカーができることの喜びを忘れない、グラウンドで良いプレーをするためには時にはサッカー以外のことを考えリフレッシュする時間も大切、世界中に自分を追い抜こうと思っているライバルがいることを忘れないというメッセージとともに、いつか代表選手として同じピッチに立とう、そのためにお互い頑張ろうという言葉もいただいた。g0607092.JPG

2006年07月08日

トレーニングマッチ:Jヴィレッジスポーツクラブ

 夕方にはJヴィレッジスポーツクラブとのトレーニングマッチを行なった。今週は「ゴールを守る」「ゴールを守りながらボールを奪う」というテーマのもとに、ゲーム形式のトレーニングを中心に守備の改善を図っていた。ボールには誰が行くのか、自分は誰をマークするのか、マークしている相手にパスが渡ったときに次のボールの動き(ファーストタッチの方向やパスの方向)を予測する、そしてグループで守備をするためのコミュニケーションなどを意識してゲームに臨んだ。ボールの奪われ方が悪いとき、数的不利な状況のときの判断はもっと改善しなければならないが、相手のカウンターを受けたときにシュートコースを消して相手の攻撃を遅らせたり、スピードを吸収してボールを奪う場面も見られた。

戦術学習

 学校が休みの土曜日の本日。午前中にサッカーの戦術理解度チェックを行なった。ビデオを見ながら、攻守におけるサッカーのさまざまな戦術行動を知っているか否か、試合でプレーできるか否かのチェック。「観て判断する」ためのベースになる重要な戦術行動である。グラウンドで身体を動かしながら行なうトレーニングではなく、机に座り、ペンを手に持ち頭をかなり使うものであったが、プレーの土台となる部分を大きなものとするためには大切なことである。
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2006年07月07日

陸上 県大会

 5月24日に開催された中学校陸上大会。この大会は地区大会。大会に出場したアカデミー生のなかで、2名の生徒が県大会への出場を決めていた。そして本日、楢葉中学校の一員として7月5日から行われている県大会に参加していたこの生徒たちが、昨日と本日それぞれの種目に出場し寮に戻ってきた。宿泊を伴ってはいたが、一日や二日という短い期間。それでも陸上の試合を終え、帰ってきた選手の表情を見て、少したくましくなったような、しっかりしたような印象をうけた。アカデミー以外での活動を通じても選手たちはすくすくと成長している。

2006年07月04日

なでしこジャパン

g0607041.JPG決戦を前にJヴィレッジに集結したなでしこジャパンの選手たち。今日から、FIFA女子ワールドカップ中国2007への出場権をかけたAFC女子アジアカップ・オーストラリア2006に出場する日本女子代表チームがJヴィレッジでトレーニングキャンプを行なっている。
日本女子代表チームはアカデミーの選手たちが目標としている場所。目標としているあの青いユニフォームを掴むために日々努力を重ねている。本日は目標を具体的なイメージとして感じるために、なでしこジャパンのトレーニング終了後、一緒にミニゲームを行なってもらった。ほんの数分の間であったが、選手たちにはとても貴重な体験であった。
 ミニゲーム終了後、今泉ヘッドコーチから選手に投げかけられた言葉。「なでしこジャパンの一員になるという目標はあなた達自身が宣言しているもの。あの青いユニフォームを掴むために努力するのはあなた達自身。チャンスはそこら辺に転がっているものではない。自分自身の手で掴むものだ。」
 今日の貴重な体験がこれからのトレーニング・活動・生活に活きてくるだろう。
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