全日本女子選手権大会初戦突破
11月29日(土)ひたちなか市総合運動公園陸上競技場にて第30回全日本女子サッカー選手権大会1回戦が行なわれた。対戦相手は過去6回の出場を誇る高校サッカー強豪校の北海道文教大学明星高等学校女子サッカー部。全国大会初出場のアカデミーは初戦の緊張からか動きが硬く、序盤相手に攻め込まれてしまう。次第にボールを支配できるようになり、DFラインでのサイドチェンジで相手の隙を見つけ出し、浅いDFラインの背後へシンプルに突破を試みるが、相手の固い守備ブロックをなかなか崩すことができない。27分左サイドでキープしていた若林からDFライン背後へ抜け出した菅澤にパスが通り、GK頭越しのループシュートにて先制。後半は攻撃が単調になり、ポゼッションでのミスが目立ち攻撃を上手く組み立てられない。逆に相手のカウンターから危ない場面を作り出されるが、GK中村、DF亀岡を中心としたDFラインの粘りにより、相手の得点を許さない。終盤メンバー交代により攻撃のリズムを取り戻したアカデミーは、終了間際の77分に右サイドバックの山守からのスルーパスに対し、成宮がタイミングよくDFラインを抜け出しダメ押しのゴール。中学2年生コンビによる流れるような攻撃であった。このまま試合が終了し、全国大会初戦を2-0で勝利し、2回戦進出を決めた。
2-0(得点者:27分菅澤、77分成宮)
この日のアカデミーは「勝負にこだわりを持つ」「人とボールが動くサッカー」「攻撃回数を多くするために中盤で積極的にボールを奪う」をコンセプトに戦った。
全体的にはボールを動かしながら突破の糸口を作り出し、相手の浅いDFライン背後へのスルーパスによる攻撃で得点チャンスを作り出すことができた。しかし時間帯によっては運動量が少なくなりパスコースを作り出せずに、あるいは受け手と出し手のコミュニケーション不足によりボールを失うことも多くあった。また攻撃が単調になり、簡単にオフサイドになってしまう場面も多く見られた。80分間のゲームの中で流れを読みながら攻撃のバリエーションを多くしていくこと、リズムを失いかけているときこそ、確実にボールをポゼッションし、攻撃を組み立てながらリズムを取り戻すことなど、一試合を通じた戦い方についても今後の練習や公式戦の中で獲得させていきたい。
コーチ:沖山雅彦