JFAアカデミー福島

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2008年04月20日

ウィルチェアーラグビー

 2008北京パラリンピック競技大会に出場するウィルチェアーラグビー日本代表チームがJヴィレッジでトレーニング合宿を行っている。合宿最終日である本日、アカデミー生たちは練習を見学させていただいた。
 Jヴィレッジのアリーナではゲーム形式のトレーニングが繰り返し行われていた。アカデミー生もスタッフもウィルチェアーラグビーを観るのは初めてである。印象に残っているのは体育館内に響く音。ゲーム中は静寂が続く時間帯と、その静寂を破るように車いすのタイヤがフロアをこする音、そしてタックルの際に車いすが激しくぶつかり合う鈍い音が響き渡る時間帯が交互におとずれる。個々の選手の判断、そしてグループとしてのコンビネーションから繰り出される「静」のプレーと「動」のプレー。そこではゴール型ボール競技に共通する相手との駆け引き、スペースに対する攻防、そして激しいコンタクトが繰り広げられていた。その激しさは車いすのタイヤが接触でパンクしてしまうことも頻繁に起こるほどである。
 選手もスタッフもコート上で繰り広げられるプレーに釘付けになる。最初はルールがわからず、その車いす同士のコンタクトの激しさと車いすの巧みな操作にのみ目が行っていた選手達も少しずつ競技に対しての疑問が頭の中に浮かび始める。そうすると今度はサポートスタッフの方に質問の嵐。スタッフも含め入れ替わり立ち替わり質問を浴びせてしまった。このサポートスタッフの方はチーム立ち上げ当初からウィルチェアーラグビーの普及・発展、そしてチームの環境向上に尽力されていた方で、ルールから競技特性、そして選手の特性など細かく教えてくださった。
 当初の見学予定時間であった1時間をゆうに超えて見学させていただいた。選手の心にもスタッフの心にも大きく残った。北京パラリンピックは9月6日から17日まで行われる。日本の代表としてぜひメダル獲得を目指して頑張ってほしいと願うばかりである。
 
*ウィルチェアーラグビーとは
 四肢麻痺者(頚骨損傷や四肢の切断、脳性麻痺などで手足に障害を持つ人)が車いすでチームスポーツをする機会を得るために1977年にカナダで考案されたスポーツ。2000年のシドニーパラリンピックから公式種目となる。日本では1996年から導入された。
 競技には、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケー等の要素が組合せられており、バスケットボール用のコート(28m×15m)で行われる。
 1チームは4名の選手で構成され、選手は車いすの操作やボールを扱う能力(障害のレベル)により0.5点、1.0点、1.5点、2.0点、2.5点、3.0点そして3.5点の7クラスに分類され、競技中のコート上の4選手の持ち点の合計は8.0点を越えることはできない。競技時間は、1ピリオドが8分間で4ピリオド行われる。
 
コーチ:坂尾美穂

2008年04月08日

富岡高校入学式

 楢葉中学校を卒業してつかの間、真新しい制服を身にまとい堂々とした立ち居振る舞いで新入生が入場してきた。高校生としての自覚からか、それともお姉さんとして成長した自信からか数日前より少し大人びた姿が映っていた。
 真の国際社会人としてのリーダー育成を目的とし、双相地区教育構想との連携により国際・スポーツ科として再スタートした富岡高校もアカデミーの開校とともに今年で3年目。今まで以上に同じ夢を持った多くのアスリートが切磋琢磨する学校となった。
 式に出席したスタッフもまるで我が子を見守るような眼差しで娘たちの晴れ姿に拍手を送る。この子たちがもう高校生か・・・。14歳で入寮してきた時の様々な出来事がよみがえる。入学式や卒業式は毎年繰り返されるものであるが時の流れの早さと時間の大切さには何度となく気付かされるものである。
 また、5名の入学と同時に16歳で富岡高校に入学した1期生の5名は最高学年となった。すっかり落ち着いたシャンとした姿には感慨深いものがあった。来年には卒業を迎えいよいよ夢の実現に近づいてきている。各々限られた高校生活での時間を精一杯取り組み充実した時間にしてほしい。その為には新たな出会いを大切にすること、失敗を恐れず何事にも挑戦すること、そして感謝の気持ちを忘れないこと。
 
文 : 小林 忍
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2008年04月07日

楢葉中入学式・初登校

昨日の入校式から一夜明け、今日は楢葉中学校の入学式。そして自転車通学による初登校。真新しい制服を身にまとった6名は、スタッフに見送られて扇寮を出発。沖山コーチの誘導のもと一路楢葉中学へ。初めて体験する者にとってこの道のりは決して楽ではない。しかし、先輩たちを見習って元気に町の人と挨拶を交わしながらペダルを漕いでいく。この自転車通学を3年間続けることにより、心身ともに大きく成長できることだろう。
さて、学校に着くと、新しいクラスの仲間や先生が出迎えてくれた。これから3年間、多くの友達を作り、リーダーシップを発揮して思い出深い学校生活を送ってほしい。
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学校から下校すると、急いで着替えて初トレーニング。やはりサッカーをしたい気持ちは抑えられないようで、一目散にグラウンドへ移動した彼女たち。トレーニング前には全員で写真を撮り、2008年度のアカデミートレーニングが本格的にスタートした。
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文:沖山 雅彦

2008年04月06日

入校式・楢葉町歓迎会

 真新しいアカデミーの制服に身を包み、改めてアカデミーでの生活が始まったことを実感する一日。入校式の壇上では緊張しながらも堂々とした姿を出席された保護者の方、福島堅・富岡町・楢葉町・広野町の関係者の方、そしてJFA関係者の方に見せることができたのではないだろうか。決意表明では自分の言葉でしっかりとした挨拶ができた。
2期生・3期生もこの日が来るとまた新しい一年が始まったことを実感するのではないだろうか。中学生を中心に、司会・来賓の方の誘導・受付の役割を果たした。中2の選手も新しく後輩が入ってきたことで顔つきがしっかりしたものに変化していく。慣れない仕事でも与えられた責任を全うしようと積極的に動き、そして大人を相手にしても自分の言葉で話をする。これまでの生活で身につけた姿を後輩たちにその行動で示すように。

 さて、入校式後は会場を扇寮の食堂に移して楢葉町による歓迎会が催された。ここではサポートファミリーの方とも初めて顔を合わせることになる。アカデミー生たちを温かく見守ってくださる地域の方たちである。3期生一人ひとりが自分の言葉で挨拶をする。名前・出身地・そして頑張りたいこと・なかには自己アピールを交えて地域の方へ挨拶をした。1期生・2期生はホームステイでお世話になった方としばしの団欒。そしてここでも司会はアカデミー生で行い、歓迎の言葉ではアカデミーに入校当初の心境をもっとも覚えているであろう中2の選手が3期生にメッセージを送った。
また、Jヴィレッジを拠点に活動し、今年度なでしこリーグディビジョン1に返り咲いた東京電力女子サッカー部マリーゼの選手から激励の言葉をいただいた。日本のトップリーグで戦っている身近な目標の選手たちである。その一言一言を大切に感じてくれたことだろう。
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コーチ:坂尾美穂

2008年04月05日

3期生 入寮

 大きな夢とそれを実現させようとする強い志をもった仲間がたくさんの荷物とともに扇寮にやってきた。
2年前、同じように小学校を卒業して間もなくアカデミーにやってきた新中3のメンバーが温かく出迎える。これから同じ部屋で生活をする選手を中心に中2.3年の先輩たちがサポートしながら部屋へ荷物を運び、片付け、保護者の方とともに寮内を見学してまわった。3期生の様子を見ているととても元気のよいメンバーたちである。選考会やトレセンで何度も顔を合わせているせいか、すでに意気投合している様子。
 当分の間、学校生活、寮での生活、そしてサッカー、すべてが新しい環境で、それに慣れることだけで過ぎていく日が続くだろう。同じ過程を経てたくましく成長しつつある先輩たちに何でも聞いて、安心して生活をしていってほしい。
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コーチ:坂尾美穂

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