JFAアカデミー福島

Diary ダイアリー いきいきとしたレポートをお届け。

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2006年10月30日

リカバリートレーニング

 80分ゲームを2試合行った後で次週も80分ゲームを戦うという中学生にとっては負荷の高い期間であり、明日は高校生が仙台への遠足でトレーニングに参加できないことも重なって、オフは明日とし、本日は先週末の試合出場時間を考慮して通常トレーニングを行うグループと、リカバリートレーニングを行うグループに分かれた。
 リカバリートレーニングでは両グループ合同でウォーミングアップを行なった後、最大心拍数の60%の負荷を目安とした有酸素運動をストレッチをはさんで約40分行ない、疲労回復を図った。

2006年10月29日

全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会:リベルテ神岡戦

 昨日行われた1回戦で負けたチーム同士での試合。昨日感じたことをピッチ上で表現しようとする選手たち。動き出しのタイミング、ボールに寄ること、そしてパスを受けた後のコントロールを正確に行うことなど、それぞれのポジションでチャレンジする。しかし1日で劇的に変化するわけではない。繰り返し意識して取り組んでこそ己の能力として身につくのである。意識することでできること、意識して繰り返しトレーニングすることで身につけること。この年代は比較的習得が早いとはいえ、そう簡単にできない。これがサッカーの深さ、おもしろさかもしれない。
 そして人とボールを動かしながらゴールを目指すサッカーはおのずと運動量も多くなる。昨日も80分ゲームを戦ったこともあり、最後の10分は足が止まったり、集中力が持続できなくなるシーンが見られ、最後に3失点してしまった。
 試合途中で動けなくなってもいいから常にやろうとすること、ボールに関わること。これに積極的にチャレンジした結果かもしれないが、選手たちが将来日本を代表する選手になり世界の切符をかけたアジアの舞台でプレーするチャンスを手にしたときは、そんなことは言ってはいられない厳しい試合を戦うことになるかもしれない。
 今日の試合はその最初の経験だったかもしれない。

2006年10月28日

全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会東北予選

 秋田県秋田市で開催された東北大会に参加した。中学生18名でチーム編成し臨んだ今大会、1回戦ではU-18年代の全国大会では常連の強豪チームである聖和学園高等学校と対戦した。
 立ち上がりは東北大会という緊張とU-18年代のプレッシャーの速さに圧倒される展開となり、一時的に自分たちのサッカー、やろうとしていることを忘れてしまう。広がりを持つこと、パスを受ける前に回りを観ること、判断すること、ボールを動かすことが前半20分あたりまではほとんど出せない状態であった。逆に相手チームはボールを動かし、できたスペースにタイミングよく選手が入ってくる。マークの確認の不徹底も手伝いフリーでゴールに向かわれるシーンが続いた。
 しかし、20分を超えたあたりから少しずつ慣れてきたのか、自分たちのサッカーを思い出してきたかのようにボールを動かすことにチャレンジし始める。幅を意識し、フリーな選手にシンプルにボールを渡していく。そうすることで少しずつ自分たちのリズムを取り戻していったのだが、相手ゴールを脅かすような有効な攻撃がうまれない。ボールへのプレッシャーが速い相手だったこともあるが、その原因として、攻撃の優先順位を意識した有効なたてパス、FWへの楔のパスがなかなか通せない、FWに関しても楔のパスを次の攻撃につなげるテクニックが発揮できない、スペースをつくために長い距離を走る、味方のその動きに対してタイミングよくパスを出すことができない、といったことが挙げられる。
ボールを動かし、人が動く、ボールを失わないといったこととともに、攻撃の目的はゴールを奪うことである。この目的を達成するためには常にゴールを意識していなければならない、前に進んでいかなければならない。
 相手の速さに慣れ、ボールを動かし始めることはできたが、ゴールまでは遠い試合になってしまった。しかし悲観することはない。これまでやってきたことが、ゲームの中で発揮できた。そしてこれから取り組むべき課題も見つかった。試合後は宿舎でゲーム映像を使用したミーティングを行い、感覚がリアルなうちにこれから取り組むべきことを再確認した。そのほとんどがこれまでトレーニングで行ってきたものだが、実際にゲームを行った直後であれば何ができて、何ができなかったのかが身にしみて感じることができただろう。
 本日のゲームは敗戦となってしまったため、U-18の全国大会へは出場できなくなった。一つひとつのゲームを勝っていくことにより、さらにレベルの高い相手とのゲームを経験することができる。このことは選手たちの成長にとってはとても意義のあることであるため、そういった意味では残念であるが今後のトレーニングマッチでさらに質の高いゲームができるよう励んでくれるだろう。
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2006年10月26日

マナーセミナー6

 【堤総務のコメント】
 今回のマナーセミナーのテーマは洋食のテーブルマナーです。
いつものJFAプログラムはジャージやポロシャツで受講しているのですが、今回は学校の制服に着替えました。会場も通い慣れているJヴィレッジ、しかし事前に並べていただいたテーブルセッティングに緊張した様子です。
 講義が始まり、まずは席の着き方から。おそらく毎日の食事では意識したことがない作法でしょう。お食事が次々と運ばれ、目を奪われながらも耳は先生の声に集中する、食べ盛りの彼女たちにとっては少々厳しい状況です。最後にはシェフからご挨拶もいただき、2時間半の講義は終了となりました。
 今回、教えていただいた事をすべてマスターするにはまだまだ時間がかかりそうですが、いつの日か彼女たちがレディとして立ち振る舞う姿を楽しみに成長を見守り続けましょう。
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トレーニングマッチ:vsU-15日本女子代表候補

 昨日からJヴィレッジでキャンプを行っているU-15日本代表候補と30分×3本のトレーニングマッチを行った。24、25日と二日間デュソー氏のトレーニングであったこともあり、デュソー氏がこの日ゲームを観戦した。
 直接の指示はなかったが、試合後に話を聞いてみると、ボールの動かし方、攻撃に関してはトレーニングで行っていることがでており、内容的にはとても良いゲームだったとのコメントをいただいた。
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小文化祭

 本日は富岡高校の小文化祭である。これは1年生から3年生まで全クラスが出し物を発表し、クラス対抗で審査され、優秀だったクラスには賞状が授与されるものである。アカデミー生が在籍している1年生の3つのクラスは合唱を披露したようだ。あるクラスはダンスも交え、文化祭までの間、クラス単位で練習を行なっていたようである。
 生徒達に感想を聞くと、上級生の出し物に圧倒され、自分達はまだまだだと感じたそうである。中には、演技・撮影・編集を全て行なった自作ドラマを上映したクラスもあったようである。

2006年10月24日

デュソートレーニング

 本日は暴風雨のため体育館でのトレーニングであった。広さはバレーボールコートを少し大きくしたぐらいであろうか、20名近い選手がトレーニングするには多少狭いような気がする。しかし、そんなことはお構いなしとばかりにトレーニングはスムーズに進んでいく。
 最初はテニスボールを使用したコーディネーションの要素を含んだトレーニング。手でドリブルをしたり、壁投げをしてキャッチしたりといった手を使ったものからリフティング、パス、ドリブルなどの足を使用したものに移っていった。ボールが小さいことで選手たちはいつも以上に神経を研ぎ澄ませてボールを扱っていた。
 テニスボールを使用したトレーニングが終わると、ステップワーク、ボールを使用したリレー、バスケットボールのシュートを行なった。選手たちは普段行なうものとは違うトレーニングだったことも影響したのか、普段より狭いスペースでのトレーニングであったが楽しそうに取り組んでいた。
 トレーニングの最後はヘディングシュート、ヘディングゲーム、そしてミニゲーム。選手たちの負けず嫌い要素が出たのか、最後のミニゲームは接触プレーが頻発する激しいゲームとなった。現在継続してトレーニングを行なっている周りを観ること、広がりを持つこと、数的優位な状況を判断すること、前に急ぎすぎない、といった要素とはかけ離れたプレーが続出。ただ一つのボールと目指すゴールのみを奪うための攻防が繰り広げられた。
 トレーニングが終わった後のデュソー氏の言葉は「今日は楽しむことが大事だったから。今後もトレーニングができるからね。」というものだった。雨ということもあったが、たまにあるこういった機会も必要である。

2006年10月21日

木戸川鮭祭り

 楢葉町を流れる木戸川で開催されている鮭祭りに行ってきた。産卵のために生まれ故郷の木戸川に帰ってきた鮭は必死になって流れの激しい川をのぼってくる。鮭祭りが開催されている場所からは太平洋に注ぐ河口も間近に見える。まさに大海原で大きく育った鮭である。川をのぼってくる鮭はたくましく、岩によってできた水面から1mは越すような段差もなんとかジャンプして超えようとしている。体がとどかなくても、流れに逆らえず流されようとも、何度もチャレンジしている。中にはたどり着く前に力尽き、川岸に打ち寄せられた鮭もいる。
 スタッフも含め、選手もこのような様子はテレビの映像でしか観たことがなかった。自然に生きるもののたくましさと、自然で生きる厳しさを目の当たりにした。我々人間はこのように自然に生きるものの命をいただいて生きている。選手たちに食べ物を大切にし、食事を残さないように指導するときに伝える内容のひとつである。しかし、調理された食事を前にしている日常の中でこのようなことを現実に想像することはなかなか難しい。
 今回は、楢葉の自然に感動するとともに、自然の尊さを現実に感じてくれたようである。
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2006年10月15日

芋煮会

 トレーニングを終え、昼食を取った生徒たちが徒歩であるいは自転車で駅に向かう。目的は明日、楢葉中学校で行なわれる芋煮会の買出し。なぜか数人の高校生も同様に、アカデミー生達のほとんどが隣町にある大きなスーパーに出かけていった。
 芋煮会とはこの地方独特の季節行事で親睦を深める行事として、家族や友人、地域、学校で行なわれることが多いらしい。楢葉中学校でも授業の一環として、学校近くの天神岬で行なわれる。
芋煮会とは元々はその地方独特の味付けや具材を使用した鍋料理を囲むものだが、学校で行なわれるものは、生徒達が グループに分かれ、献立決めから、買出し、調理道具の調達、実際の調理まで生徒たちの手に任せられている。したがって、中にはバーベキューのようなものを計画したり、お好み焼きを作る予定の生徒達もいる。ある生徒は調理用の鉄板を寮のご主人から借り、重い鉄板を自転車で運ぶようである。
 クラスの仲間と計画を立て、スケジュールを調整し、電車に乗って買い物に行く。ある生徒は電車で、またある生徒は友達の家の車で。練習が終わって、それぞれ私服に着替え、楽しそうに寮を出発していった。

2006年10月12日

デュソートレーニング

 今週は10日と本日の2回、デュソー氏によるトレーニングが行なわれた。
選手たちは授業を終えグラウンドに入ってくると、ピッチ上にはトレーニングの準備をしているデュソー氏が目に入り、本日がデュソー氏によるトレーニングだということに気付く。2回目ということもあり、選手たちに驚いた様子もなく普段と同様にトレーニングの準備を進めていた。
 さて、トレーニングが始まるとこの年代で身につけておかなければならない要素の習得に重点をおいたメニューが行われた。観ること、動きながらボールを受けること、動きながらボールをコントロールするテクニック、ボールを失わないために前に急ぎすぎないこと。さらに細かく言えば、コントロールする前に周りを観る(広がりをつくるためにはどこにスペースがあるのか、どこで数的優位がつくれるのか)、ボールに寄ること(相手から1mでも離れてボールを受けることでフリーな状態を自らつくる)、これらを実践しながらボールを正確にコントロールするテクニックを身につける。
 そして、前に急ぎすぎないこと。パスを受ける際に、何も判断しないままにまず個でボールを保持したままスピードアップしてしまう(ドリブルしてしまう)ことを選択するプレーが多いことが指摘された。人はスピードが上がった状態とゆっくりの状態では後者の方がより正確な判断ができる。スピードを上げず、まずは周り(相手の状況、人数、味方の位置)をよく観て、ゴールに向かって突破できるのか、ボールを動かした方がよいのかを判断する。そして今の時期に上記したテクニック・習慣をまず身につける。スピードをあげるのはその次の段階で身につければよいということが伝えられた。
 これらの点について、10日のトレーニングに比べ、本日のトレーニングでは選手たちは変化を見せてくれた。トレーニングに対して吸収するスピードは大人より若い年代のほうが速い。やはり、今の時期に大切な習慣やテクニックを身につけておくことは選手たちにとってとても重要なことである。

2006年10月09日

部屋替え

 3日間の帰省日を終え、これは毎度のことだが、元気よく寮に帰ってきた選手たちを待っていたのは、2ヶ月に一度の部屋替え抽選会。帰省前に部屋をきれいに片付けている選手たちにとっては、部屋替えは簡単なものである。くじを引くたびに大声を上げる抽選会が終わると、少しの私物と布団を新しい部屋に移して新しいルームメイトとの生活が始まる。

2006年10月07日

秋のリフレッシュ

 本日から3日間アカデミーは帰省日となった。夏休み以来の実家を満喫するもの、家族と落ち合って観光旅行に行くもの、サポートファミリーの方にお世話になるものなど、帰省日の過ごし方は生徒それぞれ違うが、つかの間の休日で心身ともにリフレッシュしてくれるだろう。

2006年10月06日

RISE処置

 台風のためグラウンドでのトレーニングができなくなった本日は、寮内で怪我をした際の応急処置法として「RISE処置」についてのレクチャーを実施した。中堀アスレチックトレーナーによるレクチャーでは、怪我の仕組み、RISE処置の方法や留意点がスライドを使って細かく説明された。
 選手たちには入寮時にアイシングパックが配られ、既に必要時のアイシングは習慣になっているが、今回のレクチャーではさらに深い知識を学び、サッカー選手として、どんなときも良いパフォーマンスを発揮するために最善を尽くす、そのひとつの方法として怪我をした際に自分の体を守る方法、それ以上悪化させない基本的な方法を身につけた。
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 『RISE処置』とは・・・損傷後にこの処置を適切に行なうことで、治癒を早め復帰を早めることができる応急処置・セルフケアの基本である。
 「R」:Rest(安静)
 「I」:Ice(冷却)
 「C」:Compression(圧迫)
 「E」:Elevation

2006年10月02日

衣替え

 楢葉中学校では本日から冬服へ完全移行となった。学生時代の制服というものは、通っているときは当たり前に着用していてなんとも思わないかもしれないが、学校を卒業して大人になったときに制服姿に身を包んでいる写真の中の自分を見ると、その制服姿と共に青春時代の輝かしい記憶が懐かしく思い出されるものである。
 今年度で中学校を卒業する中3の生徒達にとっては、楢葉中の夏服を着ることはもうない。ということで、中学3年生でそろって夏服での記念撮影をした。

2006年10月01日

福島県女子ユース(U-18)サッカー選手権大会

 昨日と本日で福島県女子ユース(U-18)サッカー選手権大会に参加した。2日間で対戦したチームはビバーチェ会津、花かつみLFC、富岡高校の3チーム。
 ボールをもらう前に観ること、ボールを動かし人が動く中で観て判断し、意図的に有効な攻撃を仕掛けゴールを奪うこと。ボールを受けるために良い準備をして自らアクションを起こす、よい準備をして次のプレーをイメージした中でボールをコントロールする、どんな試合状況であろうとも、試合時間が経過しようとも、同点のまま残り時間が少なくなろうとも、やるべきことをやり続ける。簡単なようで容易ではない。3試合を戦った中で、当たり前だがそれぞれゲーム展開は違う。しかしこの年代で身につけておくべきことにトライし続けることはとても大事なことである。スタッフは選手に投げかけ続け、選手たちは身に付くまでやろうとし続ける。我慢し忍耐強くやり続けることが大事である。
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