トレーニング再開
定期テストを終えた中学生が元気にユニフォームに着替えている。本日は木曜日。選択体育の一環として行われる授業トレーニングの日。中学生は午前中に一学期の定期テストを終え、口々にテストの出来を話しながら元気よく着替える。
久しぶりに全体でのトレーニングであったため、梅雨の時期にもかかわらず青く晴れた楢葉の空のように、選手たちの心も清清しい気持ちでいっぱいだったのだろう。グラウンドには選手の笑顔が満ち溢れていた。
トレーニングはミニゲーム中心のものとなったが、いざトレーニングを始めるとテスト勉強でコンディションが落ちているのか、プレーに切れがなく、判断も遅くなりがち。
トレーニング後のある選手の言葉では「昨日5時間しか寝ていないからきつかった」とのこと(テスト勉強のために就寝時間の延長を申し出た選手には学習の終了時間を設定することを条件に許可している)。良いコンディションが良いパフォーマンスにつながる、睡眠時間を確保することの大切さを身をもって感じられたようだ。


植田中学校(いわき市)とトレーニングマッチを行った。5月に実施した楢葉中学校以来の男子中学生とのゲーム。先週実施したトレーニングの成果が出るかとても楽しみな試合であった。
そして、昼食をはさみ、午後は14:00から27日(火)から始まる中学生の定期テスト対策として第1回寮内テストを実施した。試験後は自分の弱点を見つけだし、間違った箇所を中心に復習。学年ごとに分かれ、正解したものが間違ったものに教え、それでもわからなければスタッフが指導する。ここでも協力しながら、努力する姿勢が大事である。
FC東京の現役選手である鈴木規郎選手が女子寮を訪れ、中学・高校生時代に意識していたこと、プロ選手として注意を払っていること、トレーニングを行うにあたり考えていること、日常生活の重要性など、選手達にわかりやすく、時には問いかけながら熱心に話しをしていただいた。

中学生のみであるが午前中に富岡消防署楢葉分署にて救命講習会を受講した。内容は応急手当の重要性(パワーポイントを使用した講義)・心肺蘇生法(実技)・心肺蘇生方+AED(実技)・止血法と異物除去。3時間に渡る講習の中で、救急救命士の方に丁寧にひとつひとつ教えていただいた。AEDとは自動体外式除細動器の略称であり、心臓の心室が小刻みに震え、全身に血液を送ることができなくなる心室細動等の致死性の不整脈の状態を心臓に電気ショックを与えることにより、正常な状態に戻す器械である。平成16年7月から一般市民による使用が認められた。アカデミー女子寮にもAEDがあり、この講習を受けることにより選手達も使用できるようになる。何かがおこらないほうがよいのは当たり前のことだが、もしも何かがあったときに冷静に迅速に対処できるよう、その術を身につけるために受講した。もちろんスタッフも一緒に全ての講習を受けた。今後、高校生も受講する予定である。



本日から高校生のテストが始まった。10日の土曜日(11日のトレーニングマッチを除く)からトレーニングを休みとし、試験勉強期間となっている。試験のためいつもより早く帰ってきた選手達は、体力維持と気分転換に近くの海まで走りに行く。そして自主トレーニングを終えるとお風呂で汗を流し、また机に向かいグラウンドで見せる表情と同じ顔で勉強を始める。高校生であるため、試験勉強の方法も既に身につけている。スタッフも安心して見守っている状態である。

富岡高校とトレーニングマッチを行った。



