JFAアカデミー福島

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2007年03月22日

クロージングパーティ

 本日の夜は寮の食堂でクロージングパーティが開催された。中学校の終業式が終わった後、一旦帰省しもう一度楢葉に帰ってきたときには、新しい寮に入寮することになる。今回のクロージングパーティは年度の締めくくりという意味だけではなく、希望と小さな不安を抱いて楢葉に集合したアカデミーでの記念すべき最初の一年を過ごした現在の寮とのお別れが含まれている。
 そこで、今回は寮の方と、選手・スタッフだけでクロージングパーティを行なった。今回も準備・企画ともに全て選手の手で行なわれた。選手達の気持ちは一年間お世話になった寮の方と楽しい時間を過ごしたい、そして何より言葉では言い尽くせない感謝の気持ちを伝えたいという一心だったのではないだろうか?
時間を見つけて心を込めた手作りのクッキーとケーキを用意し、寮の方も一緒に楽しめるようゲームを企画し、楽しい濃密な時間を過ごすことができた。
 ゲームの最中はスタッフも下を巻くほどの盛り上げ方を発揮する者がいたり、選手間での流行りなのが随所に見られ、大人も子供も存分に楽しめるものであった。
そしてパーティのクライマックス。寮の方に感謝の気持ちを込めて「また会える日まで」を熱唱。そして感謝の気持ちを述べた後、寮の方からお言葉をいただいた。思い出と激励の言葉が選手達の心に響く。一年間の想いがこみ上げてきたのか、寮の方を分かれる寂しさからか、涙する選手達。親元を離れてこの街に来て、お父さん・お母さん・お姉さんのようにしたっていたのだろう。
 選手達は本当に良い経験をしている。一緒に濃密な時間を過ごした人、大切に想う人が多いほど、優しい心や感謝の心を持つ人間になるだろうし、こういった別れに伴う寂しさを経験するほど人との出会いを大切にする人間になるのではないだろうか。
新しい寮に移っても、同じ街に住み、同じ空気を吸い、そして何よりこれからも応援してくださる。選手達にはこういった温かい応援を心に受け止め、誇りを持ち、責任を果たし、そして夢をかなえるために努力する力にかえて欲しい。
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田嶋スクールマスターレクチャー

 本日のトレーニング後、田嶋スクールマスターが来寮し、1年間の振り返りと来年度新入生を迎えるにあたってのレクチャーが行なわれた。
冒頭のアカデミーのフィロソフィーについての質問では誰一人答えることができない。質問が5つの校訓に変わると一斉に手が挙がる。校訓とそれはどういうことなのかという点について自分なりの言葉で表現する。スクールマスターから「具体的には?」「こういう状況だったらあなたはどう言う?」という少し突っ込んだ質問にも自分なりの言葉で答える。自信を持って具体的に答えられる者もいれば、うまく文章がまとまらず語尾があいまいになる者、反応はそれぞれだ。
 アカデミーのフィロソフィーと5つの校訓は我々が活動するにあたり大きな柱となる要素である。その根本を理解し、自分なりの言葉で表現できるよう準備して新年度に臨みたい。

2007年03月21日

新潟遠征

 アルビレッジレディースフェスティバル2007に参加した。中学生が明日、明後日と授業があるため日帰りでの遠征。新潟・アルビレッジまで4時間弱、大型バスに揺られての遠征。選手達はフロリダ遠征で長時間移動を経験しているせいか、これくらいの移動は慣れた様子である。
 試合は神奈川大学とアルビレックス新潟レディースB(U18チーム)と対戦。
一試合目はプレッシャーの早い相手に対して、立ち上がりはボールを受ける前の準備が遅く、コントロール・パスの質が悪くボールが落ち着かないため、良い状態で縦パスが入らない。ビルドアップの最初の段階で自分達のミスから状況を悪くしてしまうため有効な攻撃ができない展開となってしまった。相手にプレッシャーが早い中でも、観ること(相手の状況・味方の状況)、ボールを動かすためのコントロール・パスの質、そして動き出しのタイミング、など普段トレーニングしていることを発揮できると展開も変わってくる。また、神奈川大学はラインを高く保っていたため、パスでボールを動かすことだけを考えるのではなく、相手の状況をみてドリブルなど、個人で状況を打開するアイディアをゲームの中で発揮することも大切である。CK・FKなどのリスタートでも同様で、身体能力も含めた相手の状況を観て判断する・アイディアをもつことが必要であった。
 二試合目の相手は同年代のチームである。気持ちを強く持って身体を投げ出してでもボールを取りにくる相手に対して、もらう前にフェイントを入れたり、ワンタッチでボールを動かす、或いはファーストタッチ・フェイント・ドリブルで相手を一枚交わすことができると前を向いて数的有利を創ることができ、有効な攻撃につながる。実際、二本目はそこから得点チャンスを本日のテーマの一つであった、横パスだけでボールポゼッションするのではなく、相手のギャップを観て縦パスを入れることを意識して行ったが、FWでなかなかボールが収まらないため、アタッキングサードの前を向いた状態で進入できない状況も多々あった。動きながらのコントロールの質の向上はまだまだ大きな課題の一つである。
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2007年03月03日

アメリカ フロリダ遠征 7

 遠征最終日。FSU Soccer Complexにて14:00からIndiatlanticとの練習試合であった。相手は14歳~18歳ということであったが、先日のNorth Florida Soccer Academy同様フィジカル的に日本の選手を大きく上回り、中にはU-18アメリカ代表選手もいるほどの強豪チームであったが、これまでの遠征の集大成として、成果を見せたいところである。
今回のチームは、FloridaでNO.1のチームで、パワー、スピードに優れており、アメリカ的なタイプのチームとの対戦となった。アカデミー生とは20cmくらいの身長差がる。おそらく年齢的には2歳くらいの差が有るのではないだろうか。マーク氏からも非常にエキサイティングな試合になるよと前日のトレーニングの際にコメントをいただいた。
キックオフと同時にハイプレッシャーを受けることとなる。左サイドをスピードで突破されて、いきなり中央へのクロスを合わされてシュートを打たれる展開となった。
 このIndiatlantic戦も前回と同様に、立ち上がりにこの大きなUSA選手のプレッシャーに対して、意図なく下げる。スピードあるアプローチにあわててしまうのかコントロールミスやキックミスが目立つ。ミスから失点してしまう。徐々にプレッシャーにも慣れてくると、観ることによって、判断をしっかりと行いボールを動かすことが可能になってくる。
今回のゲームでは、2本目以降、ボールを動かしながら、相手選手の逆を取り数的優位に持ち込むシーンが多くなった。グループで動くことによって、空いたスペースを創り出し、有効利用できるシーンを作り出した。しかし、前回同様、フィニッシュに結びつけることができない。
 最終的な崩しのアイデアをどのように構築していくのか。この課題を日本に持ち帰り、更なる向上を目指していこう。
本日のゲームをもってフロリダ遠征の全日程を終えた。無事大きな怪我や事故もなく終えることができた。この後荷物の整理をし、明日の朝4時にOsceola Hallを出発し日本へ帰国する。
あっという間の9日間であったが、アメリカでの生活の経験で選手たちは何を、どのように感じ、心に映ったのであろうか。
それぞれの想いを胸に日本でのまた新たな挑戦が始まる。
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2007年03月01日

アメリカ フロリダ遠征 6

g070301-01.JPG 本日はFSU Soccer Complexにて18:00からNorth Florida Soccer Academyとの練習試合であった。相手は13歳~17歳ということであったが、フィジカル的に日本の選手を大きく上回っていた。
North Florida Soccer Academyはフロリダ州で1、2番を争う強豪チームである。
North Florida Soccer Academyは、身体が大きく、パワーとスピードを有している選手が多い。立ち上がりに大きなUSA選手のプレッシャーに対して、意図なく下げてしまい、パスミスから失点を喫してしまう。最初の時間帯は、North Florida Soccer Academy選手のスピードあるアプローチにあわててしまうのかコントロールミスやキックミスが目立つ。徐々にプレッシャーにも慣れてくると、観ることによって、判断をしっかりと行いボールを動かすことが可能になってくる。
ビルドアップや、中盤でのサイドチェンジなどはプレーできるが、アタッキングサードに入り最終的な崩しからフィニッシュに入ろうとするとNorth Florida Soccer Academy選手の長い脚が伸びてきたり、スピードによって追いつかれてしまったりしてゴールすることができない。この原因のひとつには、リズムチェンジが少ないことも考えられる。現段階では、動きながらボールを止める。蹴る。を繰り返し行ってきた。その中で、ボールを保持し続けるために、ギャップの共有やタイミング、観ることをポゼッショントレーニングの中で、身につけてきた。が、アタッキングサードに入り、「いつ」スピードアップするのか。「誰が」スピードアップするのか。「どこで」スピードアップするのか。「どのように」スピードアップするのか。といったところがまだまだ表現することができない。
 また、コミュニケーションの不足も多かった。ボール保持者と受け手のタイミングが合わずにミスが起こることが見られる。「コミュニケーション」とは何か。どのようにとればお互いの意志がシンクロするのか。この点が課題となった。
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