JFAアカデミー福島

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2009年04月26日

トレーニングマッチ vsアカデミー男子U13、vsJヴィレッジSC

 中学生チームで行ったトレーニングマッチ。アカデミー男子U13と20分×2本。JヴィレッジSCとは30分×1本を行った。
 男子チームとゲームを行うことは、女子選手がレベルアップするためにはとても有効である。なぜならば、日本女子サッカーが海外のチームと戦うとき、おそらくほとんど全てのゲームがフィジカルの勝っている選手で構成されたチームと戦うことになるからである。スピード、パワー、あるいは体格。そしてそんな相手がテクニックや判断力も有している。年代別の代表からなでしこジャパンが戦う世界大会、AFCの大会、個人として挑戦する海外リーグ、など世界に出て戦うためには、このフィジカルの差を凌駕する術を身につけていきたい。そしてそんな相手に対して戦うための良い習慣も。それがいつものトレーニングでトライしている、「動きながらのテクニック」「観ること」「選択肢を持つこと」「動きの習慣化」などである。
 地元の中学校チームについても同じことが言えるが、身近にいる仮想世界のチームとゲームができることに感謝。
 
1本目 アカデミー男子U13とのゲーム。前半0-2。相手のボールプレッシャーへの早いアプローチ、とその連続に戸惑いボールを失う。ボールを足元に止めてから周りを観て考える、offの選手も味方にボールが渡ってからアクションを起こす。それではハイプレッシャーの中では主導権を握ることができないことを感じることができたゲーム。たとえばサイドバックのポジショニング。ボランチにボールが渡った状況でもわたった状況でもセンターDFと同じ高さにいる。こういった場合は横にサポートにつくことで、ボランチの横の選択肢ができ、さらに味方MFももう一段高い位置をとれる。このためには、ボールの移動中に前のスペースに走らなければならない。ボランチがボールをコントロールした後に動き出したのでは遅すぎて、ボランチのパスの選択肢にはなり得ず、結果的にチームがボールを失うことにつながることが多い。また、DFからのビルドアップに追われる場面が多く、トップ下まで中盤の低い位置まで下がってしまい、その結果、FWにボールが渡ったときの関わりが少ない現象が多く出てしまった。
 
2本目 アカデミー男子U13との後半。1-1。ボールの移動中に観る。1stタッチの置き場所。ワンタッチパスの意識も持っておく。ボールの移動中にoffの選手が関わる。選択肢を増やす。運動量。アクションを起こしてDFから離れた状況でパスを受ける。ボールを失わないでゴールを目指すために基本的なことを確認して臨んだ。得点シーンは、ボランチの斜め前方への素早いパスを受けた左サイドハーフから、ボールの移動中に前方に関わりを持ちペナルティエリア内に進入したトップ下へ折り返しのパスがつながり得点に至った。相手の前への早いプレッシャーは後半も続いた。こういったスピードのあるDFを崩していくために、これからも継続してトライしていきたい。
 
3本目 Jヴィレッジスポーツクラブとのゲーム。3-0。このゲームでは、前からのアプローチを可能にするために、DFのスライド、サイドバックが高い位置でDFすることに取り組んだ。サイドバックとサイドハーフの連係、センターバックや逆サイドの選手のスライド。高い位置でボールを奪えれば、ゴールに近い位置から攻撃がスタートできる。中央でボールを奪ったならば、高い位置で守備をしていたサイドバックはより前のスペースで攻撃に関わることができる。そういったことを可能にするために、積極的に声を出してコミュニケーションをとることも大切だった。欲を言えば、ボールを奪った後に、長い距離を走って、サイドの高い位置で2vs1を作れる運動量も要求していきたい。スペースへのフリーランニングが有効なことは知っている。ゲームでそのプレーを出していくことにトライしていきたい。
 
【1本目】 vsアカデミー男子U13前半
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【2本目】 vsアカデミー男子U13後半
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*1・2本目、GKの井上はアカデミー男子チームで出場。
 
【3本目】 vsJヴィレッジスポーツクラブ
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コーチ 坂尾 美穂

2009年04月19日

4、5、6月誕生日会

 毎月の恒例行事である誕生日会。
 今年度から少し趣向を変えて、毎月寮内で行われていたものから屋外で四季折々の風物詩を感じて行うスタイルに。記念すべき今年度の第1回目は春の風物詩ということで花見&バーベキューが舎監である鴫原さん宅で行われた。桜や菜の花に囲まれた中庭。家の裏側の田んぼには小さなカエルが飛び交う。そよそよと小川が流れる土手には最近では目にすることが少なくなったつくしが伸びている。まるで田舎の祖父母の家に来たかのような自然豊かな雰囲気である。が、しかし、みんなにとって大切なのは目の前の焼き肉。この時ばかりは先輩も後輩も関係ない。入寮したばかりの新入生も果敢に挑む。『花より団子』。その言葉の意味を再確認。
 今回のこの行事には町の方々も駆けつけてくれた。今後もこのような行事を通じて町の方々との交流を今以上深め、多くの人の関わりで子どもたちの成長を育んでいければと思う。次回は夏の風物詩をテーマに行う予定である。
 
文 : 小林 忍
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2009年04月18日

トレーニングマッチ vs楢葉中学校

 4期生が入寮して初の公式戦。本日は、中2、高1がコミュニケーションスキルのプログラムがあったため、中1・中3・高2・高3でチーム編成。
 1本目。1-0。ポゼッション率は高く、ボールを持っている時間が長いゲーム運びができた。組み立てにおいての課題は、パススピードが弱いこと。判断良く選択しているにも関わらず、パススピードが弱いために、パスの受け手がコントロールする時には、プレッシャーを受けた状態になってしまう。受け手にボールに寄る動きにもつながるが。ポゼッション率が高い半面、味方を追い越す動き、ダイアゴナルラン、ボールの移動中の関わりが少なく、DFラインの背後のスペースやダイアゴナルランにスピードアップする回数が明らかに少なかったことをハーフタイムに確認した。
 2本目。5-0。ハーフタイムに確認したことをポジティブにトライ。DFラインの背後へのランニングが増える。ボール保持者もパスを受ける前に、スペースへの狙いを持っているため、自然に遠いスペースまで観る意識が高まった。課題は、背後への意識が高まった半面、DFが背後へのパスを阻止しようとポジションを修正したにも関わらず、判断を変えられないこと。組み立てと突破のバランス。状況を観て判断する、判断を変えることを学んだ。
 3本目。0-0。中1が登場。まずは思い切ってプレーすることが大切。その中で観て判断することだけは必ずしよう、と確認してゲームに臨んだ。4月のトレーニングで最も重点を置いた点。選手たちは相手を観てコントロール。味方の動きを観てパスを出す。積極的にトライした。
 4本目。0-1。3本目でボール保持者と自分の間に相手DFがいるにも関わらず、そのライン上でボールを要求してしまうプレーが多くみられたため、ギャップで受ける有効性を確認。そして止まってパスを受けるのではなく、DFを離した状態でボールを持つことを確認した。中1の様子を観ていると、実践のゲームの中での変化が早いように感じた。1本目、2本目に先輩たちのプレーを観ていて、頭に残ったイメージと、言葉(理論)が一致したのだろうか。
 
 中学生年代で大切なことは、基本の土台を強く大きなものにしていくこと。トレーニングで行っていることと、ゲームでの有効なプレーをつなげる、これらを繰り返し、積み上げていこう。
 
【1本目】
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【2本目】
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【3本目】
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【4本目】
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コーチ 坂尾美穂

2009年04月10日

楢葉町の桜

 楢葉の里にも4月の声を聞くと同時に温もりが増してきました。日一日と春の訪れの音が増してきます。楢葉から北へ15分ほど走ると夜の森という桜の名所があるのですが、ここ楢葉にも町の様々なところに桜が咲いています。
 左の桜は、清隆寺のシダレザクラです。楢葉町指定文化財で天然記念物に指定されています。この桜は、江戸時代後期に植えられました。樹齢約200年です。4月のソメイヨシノより一足早く薄紅色の花を咲かせます。夜は、ライトアップされて見事な桜です。
  
 右の桜は、木戸八幡神社に続く桜並木です。
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 そして、天神山の桜です。ここには、天神原遺跡があります。また、学問の神様である北田天満宮もあります。
 左の桜は、天神原遺跡の桜です。そして、右の桜は、北田天満宮に続く桜です。
 そして、この天神岬には、スポーツ公園が設置されています。さまざまなスポーツを行うことができます。また、野外バーベキューの施設もあります。アカデミー生は、楢葉中のいも煮会でこの施設を利用します。天神山にありますから景色も最高です。
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 左の写真は、天神山から左に太平洋。下には鮭の溯上で有名な木戸川です。そして、写真の上には、アカデミー扇寮があります。
 右の写真は、天神山の桜と太平洋を写しています。
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 このような環境に恵まれた中で、日々生活しています。
 
ヘッドコーチ 今泉守正

2009年04月08日

富岡高校入学式

 3月楢葉中学校を卒業したばかりの1期生8名が富岡高校にて入学式を迎えた。真の国際社会人としてのリーダー育成を目的とした双葉教育構想により、再スタートした国際・スポーツ科の4期生として、またアカデミー開校時に中学1年生として入校してきた中高6年間を過ごす始めての学年としての入学である。
 真新しい制服に身を包み、少しお姉さんらしくなった彼女たちは、これまでの自転車通学からも卒業し、富岡高校までの通学バスに乗り込んで扇寮を元気良く出発した。
 入学式では、アカデミー生を初めとする先輩方や遠方より参列いただいた保護者の方々に暖かく迎えられ、やや緊張した面持ちながらも立派な立ち居振る舞いで入場していった。また、アカデミー生の和田奈央子が新入生代表として、誓いの言葉を読み上げた。ゆっくりとはっきりした口調で力強い宣誓であった。この誓いを胸に、アカデミーでのトレーニングや寮生活、富岡高校での学校生活ともに、充実した日々を送ることを期待したい。
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文:沖山雅彦

2009年04月06日

中学校入学式と初トレーニング

 真新しい制服に身を包み、買ったばかりのシューズのひもをきゅっと結び、いよいよ中学校へ。今日は中学校の入学式だ。ここ楢葉での生活は、サッカーの仲間だけでなく、学校の友達、先生方が大きな心の支えとなってくれる。これから始まる学校生活。小学校の頃とは大きく違う日常が始まる。クラスにはどんな友達がいるかな。先生はやさしいかな。
不安と期待に胸も高まる。
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 さあ、いざ中学校へ。片道約6km、20分強の道のりを自転車で走る。この自転車での登下校は、慣れるまではとても大変。中学校生活での最初の試練と言っていいかもしれない。歴代の先輩たちもこれには苦労した。ヘルメットが太陽に反射して光る。転んで傷がつかないように、安全第一に。自転車通学のルールを守って、自分の身と、他人の身の両方を大切にするように、注意深く、あわてずにペダルをこぐことが大切。
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入学式。新入生呼名では大きな声で元気な返事ができた。夢をかなえるために自分で決断してこの地に来た、そんな決意の表れだろうか。はじめて顔を合わせたクラスメイト。早くみんなと仲良くなって、楽しいクラスにしたい。友達をたくさん作ろう。今日を境に保護者の方々は家に帰る。これからは一人で、自分のことは自分でしなければいけない。でも、周りを見渡せば支えてくれる人がたくさんいる。そんな関係を作りたい。
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 初トレーニング。ジャパンブルーのアカデミージャージに着替え、ボールを追いかける。やっぱりこの時間が一番楽しい。今日は高校生まで全6学年がそろってゲームを行う。まだ名前を覚えていない先輩もいるけれど、同じボールを追いかけていると、コミュニケーションは自然に取れてくる。
 ピッチに出たら、年齢も経験も関係ない。思い切ってプレーするだけ。そんなプレーが随所に見られる。その反面、少し緊張の色を見せる選手もいる。あわてることはない。まだ夢をかなえる一歩を踏み出したばかり。一歩一歩、成長への階段をゆっくり、しかし確実に上っていくだけ。
サッカーができる喜びを忘れずに。いつも笑顔を忘れずに生活しよう。
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コーチ:坂尾美穂

2009年04月05日

入校式・楢葉町歓迎会

 4月の楢葉町はウグイスが春の訪れを感じさせてくれる。4月4日、暖かい春風とともに晴れて6名の4期生が入寮した。若干12歳で親元を離れることを決意し、夢の実現に向けての第一歩である。大好きなサッカーを中心に真のエリートを目指す子供たちの目は喜びと希望に満ち溢れている。これから6年間の生活拠点となる新たな家で、新たな家族と過ごした新生活初日は全てが新鮮で興奮冷めやらぬ状態であった。
 翌日の入校式ではお揃いのアカデミーの制服を身にまとい、多くの関係者に見守られた中で行われた。田嶋スクールマスターのアカデミーの目指すべき姿、アカデミー生としてあるべき姿のお言葉に一つ一つ言葉を噛みしめるかのように真剣な眼差しで聞き入る。大勢の人前に立つことで緊張の面持ちではあったものの、全国の中から選ばれた責任と自信を持って感謝の気持ちを忘れずに真のエリートを目指すという力強い決意表明は見事なものであった。
 入校式後には楢葉町の方々主催による歓迎会が行われた。これから6年間サポートファミリーの方々を中心に厳しく、そして温かく我が子のように指導していただくことになる。今日からは楢葉っ子の仲間入り。町の方々には新たな家族が増えたことを盛大に歓迎していただいた。また、歓迎会には同じ活動拠点である東京電力女子サッカー部マリーゼの6名の選手も駆けつけてくれた。その内2名は先日このアカデミーを卒校した1期生である。突然のスピーチ依頼にも関わらず実に堂々とした立ち居振る舞いで歓迎の言葉を述べた姿は新入生にとってよい刺激になったに違いない。
 いよいよ今日から夢の実現に向けた新たな生活が始まる。素晴らしい環境と仲間、高い志と大いなる夢を忘れずに一歩一歩を強く踏みしめながら人生の糧を築いてほしい。
 
文 : 小林 忍
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2009年04月04日

4期生入寮

 今年も新たに6名のサッカーに夢をかける少女たちが入寮してきた。アカデミー女子4期生たちである。心に宿った大きな夢を叶えるために、自分で決断して踏み出した大きくて素晴らしい一歩。それを先輩たちがやさしく迎える。昨年と同様、中3の選手たちが中心となって入寮を手伝い、寮内を案内した。
 おそらく今日からの1~2週間はあわただしく過ぎ去っていくだろう。わからないこと、初めてのことだらけだろう。そんなときはぜひ周りにいる先輩たちと話してみてほしい。
たくさんの場面で一歩を踏み出す機会が増えてくる。最初は大きな勇気とエネルギーがいるかもしれない。でも自らここに来ると決めたその決断を考えれば、そう難しいことではないかもしれない。必ずサポートしてくれる人はいる。その希望に満ちた大きな瞳を見開いて、周りにたくさんいるサポートしてくれる人たちをしっかりととらえてほしい。そして与えられた環境に感謝して、夢を叶えるために自らの努力を続け、実りある毎日を過ごしていこう。
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 寮での最初の夕食。先輩たちと談笑しながら全部たいらげた。アスリートにとって必要な量と質が整えられたアカデミーの食事は、入寮後の最初の関門となってしまう選手もいた。しかし、4期生にとっては何の問題もないようで、全員が先輩たちと同じペースで完食した。初めての環境でも食欲は旺盛のようだ。
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コーチ:坂尾美穂

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