JFAアカデミー福島

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2007年05月30日

ツバメの巣

 あっという間に5月も終盤を迎えたが、まだまだ時折肌寒さが残る福島県楢葉町の今日この頃、扇寮の選手通用口に茶碗型のツバメの巣が出来上がった。選手たちは毎日練習の行き帰りにこの巣を目にしている。ツバメが巣をかける店は繁盛すると言われたりツバメは幸せを運ぶと昔から言われている。
 それにしても壁から落ちないように粘土質の土と草を少しずつ時間をかけて運搬して巣を作ることや、天敵と言われているカラスやヘビから身を守る為に家の軒下などに巣を作るツバメのアイデアというものは大したものである。
そしてお母さんツバメが無事出産できるよう、お父さんツバメがしっかりと見張りをしている姿はなんとも微笑ましい。このあたりは人間社会と通ずるところがあるのではなかろうか。
ツバメは一般的に1年に2回繁殖するそうだが1回目の雛が誕生するのが今から待ち遠しい。1人1人幸せに対する価値観は違うけれどもこのアカデミーに今後更なる幸せが訪れることを切に願う。
 
GKコーチ : 小林 忍
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2007年05月27日

振り返り

 昨日、本日といわきグリーンフィールドでトレーニングマッチを行った。今回も中学生男子(泉中学校、植田中学校、錦中学校、磐崎中学校)と試合をしていただいた。
 スピードとパワーに勝る相手に対してボールの失い方が悪ければ失点につながる可能性は高くなる。良い準備ができていない場合も同様である。普段トレーニングで実施していることがハイプレッシャーの中でも精度を落とさずに発揮できるか、観る・判断するということができているかが確認できる格好の機会である。トレーニングとゲームを繰り返しながら課題克服のサイクルを経て成長していくのである。
 ゲームは振り返る機会にもなる。昨日・今日のゲームを終えて、帰寮・夕食後に自発的に集まってゲームのビデオを観る姿があった。もちろんゆっくり身体を休める者もいる。数人でコミュニケーションをとりながらビデオを観る者もいる。黙って自分のプレーを振り返りながら観る者もいる。プライベートタイムなので過ごし方はさまざまだが、落ち着いて真剣に今の自分を振り返り向き合う姿勢は向上に一役買ってくれることは確かである。
 ピッチ上で体感したことと、落ち着いて振り返って感じたこと、その両方を大切にして次の一歩を踏み出す。

2007年05月24日

学習

 アカデミーでは夕食後に学習時間がある。ミーティングルームに各自必要な勉強道具を持ち込み学習するのだが、その内容はそれぞれに任されている。次の日の予習をする者もいれば、小テスト対策をするもの、苦手教科を重点的に学習するもの、読書をするもの。基本的な学習習慣を身につけること、自分で課題を見つけ取り組むこと、そして文武両道を実践するために、時には眠気と闘いながらも毎日取り組んでいる。
 設定された学習時間なのだから終了時間があるのは当たり前なのだが、多くの選手が終了時間を過ぎても学習を続ける姿が見られる。早めに定期テスト対策をしているのかと思えば、自分の課題を克服すべく、まさにサッカーと同様に積極的かつ一生懸命取り組んでいる。
 中学生も高校生も来月は定期テストが実施される。タイムマネジメントもうまくなってきており、計画的に取り組むつもりのようである。

2007年05月23日

相双陸上競技大会

 アカデミーの中学生が特設陸上部の部員として相双陸上競技大会に参加した。この大会はいわゆる地区大会に位置付けられ、この大会を突破すると県大会、そして全国大会につながるものである。昨年も現高1の選手と中3の選手が参加している。
 さて、今年は2年生の生徒6名が参加した。走り高跳び、100m、ハードル、1500mとそれぞれ学内予選を経て選手に選ばれた。スポーツであればどの種目でも同じだが、試合に出るための競争がある。2名の選手は今回、マネージャーとして部をサポートする仕事に回った。
 こういった学校行事を保護者のような心境で見学にいくと感じることがある。
 それは選手たちがアカデミーでは見せない、一人の中学生として学校の仲間とかけがえのない時間を共有しているときの表情がかわいい少女の笑顔になっていることである。
 サッカーをしているときは男性とはまた違う勇ましい表情でボールを追っている。陸上大会での競技中はまた別だが、レースを終えて部の仲間と休憩しているときや、他の部員を応援しているときはごく普通の女子中学生である。彼女たちにはアカデミーでの時間ともうひとつ、中学校生活というかけがえのない楽しい時間がある。こういった空間も大切にして、楽しい時間を共有できる仲間を増やしてもらいたい。
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2007年05月20日

ミーティング

 本日は福島市で男子中学生チームとトレーニングマッチを行った。相手は信夫中学校と福島第一中学校である。
 昨年から男子中学生チームとはよくゲームを行うのだが、よくある現象として、ポゼッション率は高いのだがアタッキングサードで有効な突破が図れない、得点に至ることができない、ということがある。
 男子チームであれば、当然スピードやパワーが高い相手になる。2・3mのスピードが違うため、守備であれば準備が悪いと背後を取られ失点につながる、攻撃であれば、動きながらのテクニック、習慣的なスピードアップで相手から離れる動き、観ること・フェイントを入れることによる相手の逆を取ること、そして有効なタイミングでスピードアップし突破につなげることが必要になってくる。
 これに加えて、本日は土のピッチでのゲーム。本当にテクニックが身についているかが問われる。本当にテクニックが身についている選手は人工芝のグラウンドと同様、ボールの移動中にボールから目を離すことができるが、そうではない選手はボールを観る時間が長くなり、おのずと周りを観ることができなくなった。

 本日はゲーム後に移動し、モックなでしこリーグ:TEPCOマリーゼvs福岡J・アンクラスのゲームを観戦した。スタンドからはピッチ全体が観ることができ、ゲームを終えた直後の選手たちは客観的にゲームを観ることにより、何が必要でどんな動きが有効なのかを感じながらゲームを観た。

 そういったタイミングであったため、本日は帰寮後にミーティングを行った。普段トレーニングで行っているベーシックなドリルはゲームのいかなる場面で必要なのか、動きながらボールを動かすことはゲームでどのように発揮されるのか。
 トレーニングマッチとゲーム観戦で感じたことと普段のトレーニングについて振り返ることで、選手たちも整理ができたはずである。イメージを持ってトレーニングに臨むことはとても大切なことである。来週の選手たちに期待したい。

2007年05月19日

5月誕生会&AYANAウェルカムパーティ

 昨日からU-19のキャンプを終えた住安 彩菜選手がアカデミーにホームステイして選手たちと寝食を共にしている。キャンプ終了直後にも関わらず、早速トレーニングに合流し、本日の紅白選にも出場した。
 その彩菜のウェルカムパーティと5月の誕生会が寮で開催された。企画・運営を担当したのは、先月と同じ、早生まれグループである。4月の誕生会の反省を踏まえて、さらにグレードアップした楽しい会を企画してくれた。
 こういうときの選手たちのパワーとチームワークは本当に目を見張るものがある。トレーニング前は2期生がコミュニケーションスキルだったため、バースデイケーキの作成は中1メンバーが担当。会の中では前回の誕生会で披露している最中に次のネタを思いついたというアカデミーを代表する漫才コンビがショートコントを披露したかと思えば、本来ならもてなされるはずの主役がふたつ目のコントを披露する。聞けば、就寝までの合間を縫ってネタあわせと練習を繰り返していたそうである。
 食事のメニューは主役の5月生まれのリクエストで決定するのだが、もんじゃ焼きをリクエストした関東育ちの選手が自らもんじゃ焼きを焼き続け、他の選手にふるまっていた。
 約2時間の会はおいしい料理と選手の笑顔というよりは爆笑顔につつまれ楽しく過ぎていった。
 今回、企画を担当した早生まれグループは来月の誕生会も担当する。さっそく翌日には反省会が開かれていたようである。毎月・毎月、会を追うごとに洗練されていくパーティ。企画を担当するグループやコントを披露するメンバーにとってはハードルが高いものになっているようである。g0705171.jpgg0705172.jpgg0705173.jpgg0705174.jpg

2007年05月17日

トレーニングマッチ:U-19日本女子代表候補

 強い雨が降り続くJヴィレッジの2番ピッチ。アカデミーの選手達はひとつ上の年代の日本代表候補チームに戦いを挑んだ。パワー・スピードとともに技術やアプローチの速さも違う相手である。しかしゲームに臨む選手たちは意気揚揚としている。高いレベルのチームとゲームができることに喜びを感じているようであった。

 さて、ゲームでは以下のことをテーマに掲げてゲームに臨んだ。
 攻撃では、観る、アクションを起こす、ボールを動かすこと
 守備では、固まりを作ってボールを複数で奪いに行くこと

 ゲームが始まるとU-19の選手たちの速いプレッシャーをかいくぐりながらボールを動かし必死にビルドアップしようとする。DF・MFのゾーンまではボールを運べるのだが、FWにくさびが入ってからの有効な攻撃につなげられない。FWのところでの技術の精度が高くないため、そこから2人目・3人目とアクションを連動させることができない。日頃のトレーニングで急激なスピードアップ(DFをはずすイメージ)から動きながらのコントロール、相手の状況を観て判断してボールを動かすトレーニングを繰り返し行っているが、まだまだ身についていないことを痛感させられる。
 厳しいプレッシャーの中で発揮できなければ身に付いたとは言えないことを、このゲームで感じさせられた。
 しかし、何度相手に攻撃を阻まれようとも挑戦し続ける強い意志を持ち続けることはできた。守備に関しても、相手のスピードで抜かれそうになっても粘り強く対応することはできた。オフザボールの準備が改善されれば、さらに良くなるだろう。

2007年05月13日

紅白戦

 11vs11のゲームは今年度に入って2度目となる。前回は4月22日に実施した。追求することは変わらない。この年代で身につけておくべき必要なことを繰り返しチャレンジし、質の向上を目指すことが大切である。ゲームもトレーニングの一環である。日常のトレーニングでチャレンジしていることがゲーム状況で発揮できるか、発揮できるテクニック・判断力が身についているかを確認することも大切である。
 本日のゲームはJヴィレッジの北ピッチ、天然芝で行った。人工芝とはまた違った状況になる。パススピードが要求され、朝露で濡れたピッチはボールの滑り方、バウンドが変わってくる。ピッチ状況も判断してプレーしなければならない。
 さて、本日のゲームでは、動き出しのタイミングが早い、前に急ぎすぎる、ポゼッションとしかけの判断がなく、やみくもに前に突っ込む場面が多く出た。「観て判断してプレーする」ことでこれらのことは改善されるが、習慣化される、あるいは「観ること、判断すること」の質を向上させることは容易ではない。「観る」ということはオンザボールでもオフザボールでも大切な要素である。今後も追求していきたい。

2007年05月12日

JFAプログラム :田植え

 ここ数日、天候に恵まれない日が続いたが今日は風もなく晴天に恵まれた。
 本日、朝9:00から楢葉町とサポートファミリーである遠藤さんのご協力でJFAプログラムの『田植え』が行われた。
 スタッフを含めほとんどの者が初めての田植え経験で、本日は3反分のもち米の田植え(1反:6俵~7俵分)を約2時間かけて行った。
 主な作業は苗を田んぼに運搬する、カゴに敷き詰められている苗の根っこを毟る、カゴを洗う、とんぼのような道具で田んぼを整備する、苗を植えることであった。
 田植えが始まるやいなや沼のような何とも言えない田んぼの感触に絶叫が飛び交う。そんな矢先にカエルの登場で絶叫に拍車がかかる。最近では田植えどころか、カエルを手で掴むなどの経験もめったにすることは無いであろう。
 田んぼの感触にも慣れ遠藤さんや楢葉町の松本さんに作業方法を教わってからは夢中になって作業を進めていきあっという間に時間が経過していった。
 収穫は9月下旬から10月の初旬。秋にはこの田んぼで収穫されたもち米を使ってのもちつき大会が予定されている。
 このような地域の方々との交流による職業体験を通じて、働くことの厳しさや楽しさ、職場の人の生き方に触れて得た人やものに対する感謝の気持ちをいつまでも忘れないでほしい。苗もアカデミー生もお互い成長した姿で秋に再び会えることを約束して本日のプログラムは終了した。
GKコーチ : 小林 忍
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2007年05月01日

羽黒荘BBQ

 明日は帰省の日。今年度初の帰省である。数名はサポートファミリーの方の家で、そのほかの生徒は実家に帰ってリフレッシュしてくる。1期生のほとんどは入校して以来初めて実家に帰ることになる。「これどうしたらいいんですか?」と自分の判断なしに唐突な質問をして、スタッフから「どういう経緯でそうなったの?」「あなたはどうしたら良いと思うの?」と論理的に相手に伝えることと、自分で判断をすることを促され、その長い会話をする場に耐えられず、視線を他へ移して返答もせずフェードアウトしていた選手が習ったばかりのつたないコミュニケーションスキルを発揮して相手に自分の考えていることを明確に伝えることができるようになった。食事のとき、ゆっくりだけれど好き嫌いせず、出されたものを全部食べられるようになった。食事のあと、自分で使った食器を自分で洗って片付けられるようになった。洗濯物の整理整頓が自ら行なえるようになった。ほんの1ヶ月の間だが、その間できるようになったことがある。ほんの小さな芽だけれど、確実に成長している。そんな姿を家の人や地元の友達、お世話になった指導者の方に見せてきてほしい。そして新たなエネルギーを蓄えて返ってきてくれることでしょう。
 ところで、帰省でのリフレッシュの前に、選手達にとってはもうひとつの帰省となるようなリフレッシュのひとときがあった。羽黒荘のお父さん、お母さん、お姉さん達がバーベキューを催してくださったのである。すいとんや焼きおにぎり、筍の煮物などの手作り料理も用意していただき、懐かしい羽黒荘の味を堪能するとともに、先日の誕生会に続き、みんなで楽しく食事をすることができた。そういえば、昨年のこの時期も同様にバーベキュー大会を開いていただいた。ひさしぶりにほんの1ヶ月前まで過ごした家に向かう選手達。あの心臓破りの羽黒坂も元気に駆け上がり、着いたものからお肉を焼き始める手際のよさ。羽黒荘の皆さんとの再会を楽しみつつ、大量のお肉をたいらげた。中1の5名にとっては初めての羽黒荘である。中3の選手に付き添われ、早速自己紹介をしていた。今年からサポートファミリーとしてお世話になる。今後もあの羽黒坂を元気に駆け上がり、近況報告をしつつも、お父さん、お母さんから温かい励ましの言葉をいただくことでしょう。
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