JFAアカデミー福島

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2007年06月27日

栄養レクチャー

 アスリートとして大切なこと。それは良いトレーニングを実践するとともに、良い栄養と良い休養(睡眠)がとても大切である。栄養と休養はオフ・ザ・ピッチの要素であり、日常生活において良い習慣を身につけることがこの年代では必要となってくる。良い習慣とは、単にスタッフに決められた時間に提供される食事をとることや、決められた時間に就寝・起床することではなく、自分で考え判断し行動に移す習慣である。セルフコンディショニングができるようになることである。
 アカデミーの食事は管理栄養士の山下さんに献立を作成していただき、この年代の女子選手に必要な量の栄養を考えた食事(トレーニング前に必要な捕食を含む)を提供してもらっている。しかし、食事以外に選手が口にするものについては選手の自主性・判断に任せている。
 選手が食事以外に口にするものといえば、飲料水か間食(おやつ)である。今回はこれについて山下さんにレクチャーをしていただいた。コンビニでよく目にするスナック菓子の油の量やカロリーを知り目を丸くする選手たち。よく目にする清涼飲料水に入っている糖分を知ったときも一様に驚いた様子である。決して食べてはいけないと言っているわけではない。スタッフがルールで間食の摂取を『ゼロ』と決めることは簡単なことである。
 しかしそれでは自分で考え、判断していることにはならない。アスリートとしての体が日々作られていっている育成年代の選手たちが良い栄養を取ることがいかに大切かを理解し、おかしについて正しい理解をもち、摂取する量やタイミングを考えることが大切である。
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2007年06月26日

第1回定期テスト

 昨日・今日と中学校の定期テストが実施された。これまでの学習の様子を聞くと、同学年で教えあうことはもちろんのこと、高校生を含めて先輩が勉強を教えることも少なくなかったようである。そのおかげで理解が深まったり、学習がはかどったりしている。
 現在5つの学年が寝食をともにしている。ピッチに立ったときはともに成長する仲間として、競い合うライバルとして年齢に関係なくしのぎを削る選手たちだが、ピッチを離れたら、年長者が年少者をサポートする、年少者が年長者に頼り、時には教えを請う姿が見られる。ただ甘え、甘やかすのではなく、仲間として、必要なときにだけ手を差し伸べる。おそらくそこには年齢が上だとか下だとかということではなく、自分が知り得た知識・知恵、培ってきた能力を必要とされるのであれば他者に還元しようという気持ちがあるのだろう。この環境が自分の力を周りに還元する姿勢を養っている。

2007年06月22日

寮内テスト

 定期テストを間近に控えた中学生たち。普段の学習の振り返りとテスト対策の一環として、恒例の寮内テストを実施した。本日が2回目である。1回目のテストで自身の学習進度と理解度を確認、評価し、何を学習するべきかについて計画を練り直し、個人学習に反映させ実践する。サッカーのトレーニングと同じである。自分で考え、何をするべきなのかを判断する。そして実践してみる。寮内テストで理解できていなかった内容が見つかればその後の学習内容に反映させる。計画も方法も自分で導き出す。大人はそのためのサポート・アドバイスをするだけである。

2007年06月21日

6月誕生会

 今月もやってまいりました誕生会。今年度に入って3回目。3ヶ月ごとに企画係りが変わることになっているので、現在の企画係りの選手たちにとっては集大成となる誕生会。椅子や机、料理の配置まで入念に話しあったようで、5月よりもよかったという4月に採用した配置に戻っていた。そして、みんなが楽しくパーティに参加できるように、練りに練った作戦で会を仕切ってくれた。
 今月の主役は3名。最初に主役の紹介を司会が行い、パーティが始まった。パーティの流れ、時間配分、そして恒例のコントとスムーズな進行のもと、楽しいパーティが進んでいった。今回はスペシャルゲストとして生徒たちがいつもお世話になっている中学校の先生も1人参加していただいた。
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2007年06月20日

登校

 この時期、アカデミーの生徒たちの登校風景には4パターンある。
自転車で登校する中学生、バスで登校する中学生(4時間目が終わると授業の一環としてのトレーニングがあり、授業の時間中に帰寮するためバスで登下校する)、バスで登校する高校生、そして、陸上部の部員として朝練習に参加するため他の生徒が朝食をとり始める時間には登校する生徒である。
 この陸上部の部員は来月に開催される県大会に出場する。毎日6時前には起床し朝練習に通っている。他の生徒たちと同様に自転車で。眠い眼をこすりながら起床し、朝食を食べながら意識を覚醒させ、自転車で登校しながら一汗かき、そして陸上部で汗を流す。眠気と戦いながら自転車でたくましく登校していく。
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2007年06月17日

なでしこリーグボールガール

 本日はJFAプログラムの一環としてモックなでしこリーグの運営補助を行なった。対戦カードはTEPCOマリーゼ対スペランツァFC高槻。なでしこリーグ2部の首位決戦である。
 任された仕事はボールガールと選手入場時のフェアプレー旗入場。1期生にとってはすでに何回も経験していることで慣れた仕事である。初めて行なう2期生に仕事を教える姿が見られた。
 さて、運営補助を行なうと同時に、なでしこリーグの試合を生で観る機会もこのときだけである。2部とはいえ、日本女子サッカー最高峰のリーグである。選手たちにとってはサッカーを客観的に観て、分析し、そして自分のプレーの参考にするよい機会である。
 繰り返しになるが、2期生にとってはなでしこリーグ(正確に言うと、マリーゼのホームゲームとなるのだが)は既に何回も観ている。その中で試合後の感想に最近変化が見える。これまでは○○選手はうまい、だとか早くてパワーがある、あたりが強いといった感想ばかりだったのが、最近はゲームを分析し、前半は○○だったから有効な攻撃ができなかった、後半になって○○になって○○が改善されたからリズムが出てきた、○○ができるようになると良いプレーにつながる、といった解説者ばりの感想がでてくるようになってきた。そして自分たちがゲームをするときもこういうことを意識してやろうという風に、サッカーを観る眼がかわり、自分のプレーに還元できるようになってきているのである。
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2007年06月15日

朝の風景

起床、身支度、清掃、朝食、登校、授業、下校、トレーニング、夕食、学習、就寝。
これが平日の選手たちのおおまかなスケジュールである。夕食から学習、あるいは学習から就寝の間に選手たちはそれぞれ団欒の時間をとる。部屋でゆっくりと本を読んだり、食堂やライブラリで仲間とおしゃべりをしたりテレビをみたり、家族に電話したり。限られた時間のなかで選手たちは時間をうまく使いリフレッシュする。
 また、選手たちはこの時間を利用して、世間の情報に触れる。学校生活とトレーニング、学習、そして時にはJFAプログラムが平日に入ることもあり、忙しく感じることもあるだろう。そんな中でも社会の動きを知り教養を広げていってほしい。学校やアカデミーの選手同士での同世代で盛り上がるような話題のほかにも興味を広げてほしい。
 そんな意味をこめて、朝食から登校までの時間、玄関前のテレビをつけている。学校の準備の前にほんのちょっとした時間に見るために情報番組を流している。選手たちは自分のリズムで身支度を整え、テレビで流れている社会の情報に目をとめ、そして元気に登校していく。
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2007年06月13日

高校生の中間考査

 昨日から高校生の中間考査が始まった。基本的な生活習慣を身につけると共に、学習習慣も身につけ、日頃から計画的に取り組んでいるのでそれほど大きなことではないが、高校1年生にとっては初めての高校での試験ということもあって中学校までとは少し勝手が違うのではないだろうか。
 試験期間中はトレーニングを行わないため(中学生は通常通りトレーニングを実施)、それぞれ学校から帰るとグラウンドに出てミニゲームや壁打ちなど、自分で考えたメニューで体を動かしたあと、勉強を行っている。

2007年06月09日

トレーニングマッチ:vs楢葉中学校

 来週に相双地区中体連総合大会を控えた楢葉中学校とのトレーニングマッチを行った。大会を間近に控えていたため、25分ゲームの後、大会のシミュレーションを兼ねてPKまで行った。
 おそらく大会を意識したメンバー構成であろう1試合目はキックオフと当時に高い位置から厳しくプレッシャーをかけてくる相手に、アカデミーは攻撃を組み立てることができない。中盤の高い位置でボールを持つことができればしっかりポゼッションして攻撃を組立てシュートまでいけるのだが、今回はDFからのビルドアップに問題があった。GKを含め、DFラインの選手のボールを受けるポジション、準備、そしてパスの質がよくないためになかなか高い位置にボールを運ぶことができない。リズムが悪くなると、中盤・FWの選手のアクション、2人目・3人目のかかわりも少なくなり、なおさら相手にいいように限定されボールを失う。
ポジションに関係なく、ボールを動かす力、動きながら止める・蹴る技術、観ること(複数の選択肢を持つこと)が大切になってくる。
 後半以降はディフェンディングサードではシンプルに、中盤では相手の状況を観ながらボールを動かす、そしてアタッキングサードではゴールを意識して積極的に仕掛けるという基本的なことを行うことによって、少しずつ本来のサッカーを発揮することができた。

2007年06月07日

視線の中でのパフォーマンス

 先週の金曜日から土曜日まで地域女子トレセンコーチ研修会がJヴィレッジで開催されていた。6月1日の日記でも書いた、中学生のアジリティトレーニング、そして2日に行われた紅白戦を地域のトレセンコーチ、女子ナショナルトレセンコーチが研修会のプログラムの一環で見学に訪れた。
 普段のトレーニングや試合ではそれほど多くの観客の中で行うことはほとんどない。中には緊張した選手もいたようだ。既にこういったことになれていつもどおりのプレーができる選手もいるようだが、広瀬コーチに言わせるとこれまでになく緊張している様子だったとのこと。
 先日、国立競技場で行われたなでしこジャパンの試合(オリンピック予選、韓国戦)では多くのサポーターが詰めかけていた。選手たちの多くが目標に掲げている舞台は今回の比ではない。少しずつではあるが、そういった環境にも慣れていけるとよいなと感じる。

2007年06月01日

フィジカルトレーニング

 アカデミー女子ではフィジカルフィットネスプロジェクトの広瀬コーチが約一カ月に一度トレーニングを行っている。フィジカルトレーニングに関しては、昨年までは週2回程度の体幹トレーニングが中心だったが、今年からは広瀬コーチによって、これまで行われていた体幹トレーニングやアジリティトレーニングに加え、バランストレーニングや、走フォームを含めたスピードトレーニング、高校生になると筋パワー向上を目的としたストレングストレーニングが計画的に組み込まれるようになっている。
 今回は高校生にストレングストレーニングが、中学生にはアジリティトレーニングが実施された。また、宿題トレーニングとして出されている体幹トレーニングのフォームチェックや、上記したバランス・スピード・ストレングストレーニングの説明がなされた。
 年代に応じたトレーニング処方が細かくなされている選手たちの体がどのように変化していくかが楽しみである。ただし、見失ってはいけない点が一つ。フィジカルトレーニングを行う際に考えなければいけないことは、サッカーのプレーにいかにつながっていくかという点である。フィジカルトレーニングのメニューが上手にできるようになることが目的ではないことを理解することが大切である。

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