JFAアカデミー福島

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2007年07月31日

大掃除

 4月に新しい寮に移って始めての大掃除。夏の長期帰省前に今までになく大掛かりな掃除を行なった。羽黒荘の頃より何回も経験しているので選手たちはスムーズに行なえる。自分たちでグループ毎の分担を決め、それぞれが自分でどこを掃除するべきかを考え出際よく掃除を進めていく。新しい寮に移って加わったことは、窓掃除と玄関の自動ドアを拭くこと。玄関のドアは普通では届かないところまできれいにしようと、長身のGK選手が脚立の上でたくましく雑巾を動かしていた。
 掃除が終わると、帰寮後の部屋替えに備え、抽選とお引越し。4ヶ月でたまった荷物を整理し、新しい部屋へと荷物を移したところで大掃除が終了した。
 さて、夜の誕生日会が終わればいよいよ明日帰省である。久しぶりに家に帰れる嬉しさからか、寮内のテンションも心なしが上がっているようである。
 
コーチ 坂尾美穂

2007年07月29日

福島県総合体育大会

 高校生GKと中学生で臨んだ大会。中学1年生から高校2年生までの選手が在籍するアカデミー女子ではフィールドプレーヤーが全員中学生という試合はなかなかない。
今回は2日で3試合を行なった。普段経験することが少ないポジションでも積極的にトライすることができた。中1の選手もほとんどがフル出場した。
 2日目の決勝の相手は選手の多くが社会人選手で構成されているチーム。前半にフリーキックから失点すると、ボールを保持するものの前日の試合と同様、フィニッシュの精度を欠き、相手の粘り強い守備もありなかなか得点に至らない。試合時間が進むと今度は焦りからか単純に前に急いでしまうプレーが多くなる。結局、得点することなくタイムアップの笛がなってしまった。
試合後にある選手から話を聞くと、観ながらのファーストタッチが悪かった、後半になると前に急いでしまって雑になってしまったと自分のプレーを振り返っていた。
コーチ 坂尾美穂
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2007年07月26日

JFAプログラム 調理実習

 キュートなヤタガラスがデザインされたお揃いのエプロンを身にまとい、今日から扇寮の厨房にてJFAプログラム調理実習がスタートした。このプログラムは4つのグループに分かれ7月~8月にかけて4回実施される。今日は先日のオフに実施された第1回目の様子をレポートする。
 すでに家庭や学校で調理経験があり手際よく作業を進めていく者、初めて包丁をにぎる者、たまねぎで号泣する者と、管理栄養士の山下さんの指導の下各々が大胆かつ繊細さを求めて取り組んでいた。  
 普段はトレーニング時間の関係上全員で食卓を囲むことは多くはないが今日は全員揃っての夕食。
写真から様子がうかがえるように見事な出来栄えに全員大満足!実習体験の話を交えながらいつ
も以上に会話が弾む和やかな時間となった。実習を通じて、食事を得る喜びとはまた異なる食事を提供する楽しさや喜び、そして栄養素や摂取量を踏まえた献立する大変さも十分実感できたようである。
 21世紀の凛とした女性を目指した修行はこれからもまだまだ続く。
 
GKコーチ:小林 忍
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2007年07月25日

トレーニングマッチ vs日テレメニーナ

 夏休みに入り二回目の遠征に出た。本日はヴェルディグラウンドへ日帰り遠征。相手は日テレメニーナ。昨年の夏に試合をして以来の対戦である。
 
 ポゼッション率が高く、相手を観ながらボールを動かせている時間帯は圧倒的に主導権を握ることができる。特に前半は、タイミングよくボールに寄る動き、スペースに走る動きで明確にメッセージを伝えることにより、受け手と出し手のコミュニケーションも取れていた。ピッチ上の選手たちが積極的になおかつ観て判断しながらアクションを起こすことにより、2人目・3人目の動きも出てくる。得点はそんな中からうまれた。ポゼッションしながら攻撃の優先順位を理解し、背後のスペースを狙っていたボランチとトップの見事なコミュニケーションにより、相手の背後をつき、最後は個の技術で相手DFをかわしてシュートを放った。その得点を演出したプレーには相手を観ながらポゼッションすること、その中で攻撃の優先順位を理解すること、そして動き(急なスピードアップ)でメッセージを伝えること、パスの出し手がボールを受ける前・移動中に観ることにより受け手との絶妙なタイミングを共有しパスを通すことなど、動きながらのテクニックを含め、毎日のトレーニングで繰り返し実施していることを発揮できた、そしてそれが得点という成功につながった。
 しかし、ゲームを行なえば成功体験を得ることもあれば、新たな課題を突きつけられる要素もある。後半になると、相手の前への仕掛け、特に徹底したサイドからの攻撃により、DFが対応できなくなる。クロスに対する攻防でも圧倒され失点を重ねてしまう。また、観ることや動きながらのテクニックの精度、そしてアクションを起こすことなど主導権を握った戦いをするための基本的な要素を発揮できなくなる。加えて、勝負に対するメンタリティでも差があったのではないだろうか。どこかでいつもやっていることができなくなってしまえば、或いはやろうとしなくなってしまえばゲームは成り立たなくなってしまう。ピッチ上の全選手が「いつも」やろうとする、やり続けるメンタリティを持つことが大切だということも学ぶことができたゲームだった。福島では体験できない暑さや長時間の移動直後のゲームということも影響した中で、しかしゲームになればそのようなことも関係なくパフォーマンスを発揮できる力も身につけていきたいと感じることができたゲームでもあった。
コーチ 坂尾美穂
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2007年07月22日

日本代表 vs オーストラリア

 昨日の消灯は22時。静岡遠征から19時半過ぎに帰ってきて食事を済ませたあと、寮内はアジアカップのテレビ観戦一色。ロビーとコミュニケーションスペース、食堂に置かれたテレビの前に少しずつ人が集まってくる。最初は静かに観ていたはずなのに、高原選手の同点ゴールから延長戦にかけて、観戦している選手たちのボルテージがだんだん上ってくる。
 そしてPK戦。消灯7分前。一緒に観ていたスタッフに何か言いたげな視線を向ける選手たち。「自分で道を開くこと」というスタッフの言葉に選手たちは一斉にスタッフルームへ。堤選手管理兼総務との交渉の結果、もちろんOK(当たり前のことだが交渉内容は消灯を延長しての試合観戦である)。そして川口選手の2本連続セーブで寮内のボルテージは最高潮に。食堂にいた選手もロビーに合流し、2階と1階で大いに盛り上がった。
 自分たちの目指すべきサッカーと重ねて分析の目でゲームを観ているかと思えば、いちサッカーファンとして選手のプレーに一喜一憂し、そして女性の視線で選手の容姿に意見を交わす選手たち。ゲームを観ながらこうも表情が変わるところがまた面白い。ゲームを観る人のいろいろな視点が一度に現われたひと時であった。
 ひとしきり盛り上がり楽しい時間を過ごしたあと、選手たちは何をすべきか理解している。22時半には寮内はいつもの通り、静寂を取り戻していた。
コーチ:坂尾美穂

2007年07月21日

トレーニングマッチ vs常葉学園橘中学校

 天候が曇りのために富士山が見えない。毎朝恒例の体重測定を終え、各自で散歩に出た際に、富士山がきれいに見えるポイントにいった選手が少し残念そうに話していた。
 本日のゲームの相手は常葉学園橘中学校。アカデミーの中には東海地域出身の選手も複数いるため、本日は保護者の方も多く観戦に来ていた。加えて、今年初の県外での試合。あまり外に出てゲームをする機会が少ない選手たちは少し緊張しているようだった。長時間のバス移動も影響しているのか、ウォーミングアップのパス&コントロールでも精度を欠く。こういった中でもいつもと同じコンディションをつくり、パフォーマンスを発揮することは選手としてとても大切なことである。
 ゲーム開始。立ち上がりは硬さが見える。ボールに対して複数の選手が関われないためボールが効果的に動かない。立ち上がりに仕掛ける意識が少なく、意図もなくボールを下げてしまう傾向にあるアカデミーはボールを保持しているもののその位置は低い。また、パスの出し手と受け手のタイミングを合わせたアクションを起こそうとするため、ボール保持者の状況はよく観ているのだが、それ以外の部分(相手やボール保持者以外の味方、またその状況)が観ることができないために攻撃の優先順位を意識したポジションでボールを受けられない、相手の変化を観ながらボールを止めることができない場面が続いた。
 時間が経つにつれ、徐々にリズムがでてくるものの、観るものが少ない場合にボールを失う。また、突破のチャンスやタイミングを失ってしまう。継続して行っている課題は同じである。トレーニングで行っていることが発揮できるかをゲームで確かめることが大切である。
 4月以降、U-19女子代表、富岡高校とのトレーニングマッチを除けば初めての女子チームとの対戦になった今回のゲーム。常葉学園橘は昨年のU-15全国大会にも出場している全国区のチームである。特に中学生選手たちにとってはよい刺激を受けるゲームになったのではないだろうか。やみくもに意図もなくボールを蹴ることのないゲームの中で、相手を観ながら積極的にしかけてくることが特徴的な常葉学園橘とのゲームはお互いの特徴が出たゲームとなった。

2007年07月20日

ネオンの明かりに大興奮

 終業式の本日、高校生の帰寮を待って新しいアカデミーバスに乗り込み、富士の裾野、御殿場時之栖に向かった。ゲームで県外に出るのは今年度初。2期生にとっては初遠征となる。トレーニングのために寮に残る高校生3人に見送られ16時すぎに出発した。夏休みが始まる嬉しさからか、初遠征という状況がもたらす高揚感からか騒がしく出発する。
 しかしそんな状態が続くのも30分ほど。広野ICから常磐道に乗って少し経つと今度は静まり返るバス。ほとんどの選手が眠ってしまうのだ。今日は移動だけで試合がない。ゲーム前の移動であれば脳の覚醒状態に影響を及ぼすので眠ることはない。しかし今日は夕方~夜の移動ということもあり、出発の際のにぎやかさがうそのように静まりかえった。
 御殿場到着の予想時間は22時ころ。したがって夕食をサービスエリアで摂った。睡眠から一気に目覚め食事をとる選手たち。移動はアカデミーの制服を着用するため、サービスエリア内でもそろいのポロシャツが目立つ。各々、自分の好きなものを注文しおなかを満たした。
さて、ここから首都高速を抜けて一気に静岡入り。食事をとった選手たちは再びテンションがあがったのかバス内はにぎやかになる。それに加えて東京の夜に煌々と浮かび上がるネオンの明かりが選手たちに火をつけた。いわゆる都会出身の選手たちも含めてみんながあれやこれやとネオンに浮かびあがる看板に反応している。あれやこれやと目に入ったものに反応し言葉を発する選手たちであった。
 22時半前に宿舎に到着。素早く荷物を部屋に運び込み就寝。ここから明日のゲームの準備が始まる。移動になれていない選手にとっては目に見えない・感じないところで疲れがあるだろう。明日へのゲームに心を切り替え、ふとんの中に入った。
コーチ:坂尾美穂

2007年07月19日

JFAプログラム 英会話

 何やらミーティングルームが騒がしい。絶叫の声とドタバタと走り回る音が寮内に響き渡り、壮絶なバトルが繰り広げられている。
 現在JFAプログラムの英会話を担当しているのはフランス人のカトリーヌ先生。カトリーヌ先生の授業は机上で鉛筆を持ちながら単に言葉を交わすということは行わない。今回の授業ではゲームを通じてその国の国旗と場所そして文化や習慣も同時に覚えることができる非常に活気が溢れてユニークなものであった。
 そしてゲームの内容も耳で話を聞く、口で発言する、目で観る、頭で考え判断や決断をする、相手の考えを推測する、感じたことを体全体で表現しながら体得していくというサッカーのトレーニングと非常に近いものであった。
 2期生にとっては今回が初めての英会話。学校の英語の授業で少しずつ単語と文法を培っているものの知識の習得とコミュニケーションを図ることは別物。初めはカトリーヌ先生が何を言っているのかよくわからないし、自分達も何をどのように伝えたらいいのかわからずかなり困惑した様子であった。しかし、わからないながらも先生の言葉や動作から必死に情報を収集しようとする。何かが見えてきた。もしかしたらこんな事を言っているのではないか。そして自分達なりの技を使って考えを伝えたり行動を起こしてみると先生からGreat!!の言葉と満面の笑顔が返ってくる。
 カトリーヌ先生のポジティブな働きかけと子ども達の積極的な姿勢がミーティングルームでの活発な授業へと発展していったようである。
技術の習得は突然できるようになるわけではなく、積極的にトライする中での成功と失敗を繰り返しながら少しずつ積み重ねていくものである。
そこで大切なことは新しいことや苦手なものにチャレンジする姿勢と継続する意志。踏み出す1歩と小さなことの積み重ねがやがてとてつもなく大きな自信となるのだから。
 
GKコーチ : 小林 忍
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2007年07月11日

職場体験学習

 連日の雨と20℃弱の肌寒い気温で7月中旬でもまだまだ長袖が手放すことのできないここ福島県楢葉町。梅雨明けが待たれるが、長雨のおかげでJヴィレッジのあじさいは見事に咲いている。
 7月10日~11日にかけて楢葉中2年生の総合的な学習の時間で職場体験学習が行われた。中2のアカデミー生8名はこの二日間は学校に登校ではなくそれぞれの職場へと元気に出勤して行った。
物質的豊かさや生活水準の向上、都市化・少子化等が進むにつれ、子どもたちの生活や意識も大きく変容し、社会性の不足、規範意識の低下、人間関係や連帯感の希薄化、集団や社会の一員としての自覚や責任感の低下などが近年の若年者に指摘されている。こうした課題の解決に向けて、職場体験は学校教育でも非常に重要な学習活動となっており、地域の方々の協力を経て現在ではほとんどの学校で実施されている。
 アカデミーではJFAプログラムを通じてこのような職場体験や地域貢献活動を行ってきたが、今回また新たな職場の人と接することにより、学ぶことの意義、働くことの意義を理解し、生きることの尊さを改めて実感したに違いない。
 自己の将来に抱いている夢の実現に向けて今回の経験を大いに生かしてほしい。
 
GKコーチ : 小林 忍
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追伸
 少し前の話になりますが・・・扇寮にも無事幸せが訪れました。
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