JFAアカデミー福島

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2009年06月28日

審判講習会

先日の日曜日に渡辺氏、大井川氏を招いて審判講習会を実施しました。
両氏からは、「世界に通用する逞しい選手を育てたいと思う気持ちは、技術も審判も同じです。サッカーは得点を争う競技スポーツであり、ゴールのシーンは何よりも感動的で美しいものです。そのためには、つねにゴールに向かう強い気持ちが特に大切だと思います。我々審判は、そのようなプレーを引き出し、保障することを心がけています。」という説明がありました。
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 そして、実際の講義では、競技規則の説明、実施の仕方などの説明を受けた後、実際の映像を見ながら、自ら判定をしていくことを行いました。
 
映像を見ながら、「これはボールに行っている。」「これは、足が引っ掛かっているようだけれど、ボールに触っている後だ。」「もっとゴールに向かえばよいのに」など、分析をしている声がそこここから聞こえてきました。
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次に、ピッチへ出て、レフェリーの判定の仕方、アシスタントレフェリーのフラッグアップの仕方など実技を行いました。はじめは、ボールのラインキープしながらフラッグの持ち方を同時に行いました。そして、オフサイド判定の仕方を行いました。
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最後に、レフェリーの判定を学ぶために、PKの状況、そして、ゲームコントロールを行いました。
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 講習後のアカデミー生の声です。
「審判というのは、いろいろなことを観て、素早く判断しなければいけないから大変だと思った。審判のミスジャッジに対して、自分は、反抗してしまうタイプなので、審判のこともしっかり考えられるようになろうと思った。」
「審判の難しさを体験しました。これからは、審判をリスペクトしながら、サッカーをしていこうと思う」

2009年06月13日

練習試合(vs日テレ・メニーナ)

6月13日(土)15:30キックオフで東京のヴェルディグラウンドにて日テレ・メニーナとの練習試合が30分×4本行われた。アカデミーは、U16代表キャンプ参加者を除く中1~高3までの全選手を混ぜた形で、チーム力や学年が均等になるよう2チームを編成して試合に臨んだ。涼しい福島県と違い蒸し暑さのある東京での試合。いかなる状況下でも運動量を確保し、「人とボールが動く」「攻守に数的優位を作り出す」サッカーができるかが問われた。
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また、今日の試合では戦術的なテーマのみでなく、ゲームを自分たちで分析しながら修正点を見つけ出し、次のゲームで改善していくことにチャレンジした。チームAは1本目と3本目に試合を行い、2本目の時間を利用して自分たちのゲームを振り返りながら3本目に向けたミーティングを実施。同様にチームBは2本目と4本目に試合をして、3本目にミーティングを持った。これはアカデミー女子で、時々トライしているやり方である。
 
チームA(1・3本目)            チームB(2・4本目)
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 1本目は、ゲーム支配では互角に戦うも相手FWのスピードある駆け引きとテクニックに翻弄され序盤で早くも2点を失う。終了間際に増矢が1点を返すも1-3で終了。ミーティングでは「相手FWに対するマークとカバーリングの役割分担に責任を持ち、ボランチを含めた守備をオーガナイズしていく」ことや「相手ペナルティエリア内へ侵入するための崩し」について、2本目のゲームを観ながら確認していった。
 2本目もリズムの良い組み立てでゲームを支配し、11分に石原が17分に村上が決め2-0とリード。その後も決定的なチャンスを多く作り出すが追加点が奪えない。逆に攻撃過多となり空いた中盤のスペースを相手に使われロスタイムに失点、2-1で終了。ミーティングでは「スコアと試合時間を考えながらプレーする」ことや「完全に相手を崩しきる攻撃」「決定的チャンスでのフィニッシュ」「ボランチのポジションバランス」などについて話し合っていた。
 3本目はミーティング内容を活かし、守備の崩れが無くなり安定したゲーム運びができるようになった。3分と20分に鳴海が得点し、1本目との合計得点を同点とする。勝ち越しを目指しゴールに向かう意識は強かったが、相手ペナルティエリア内で有効な数的優位を作り出す工夫が出来ない。追加点は奪えず2-0で3本目を終了した。
 4本目は立ち上がりから運動量が少なく、ドリブルからのパスが目立ち攻撃に流れるようなリズムが生まれない。5分DFの単純なパスミスを相手に拾われドリブル突破から1失点。20分過ぎからこの試合負けていることを意識しだした選手たちはハードワークするようになった。前線から速いアプローチでプレスをかけ積極的にボールを奪う。活動量あるフリーランニングでボール保持者に対して多くの選択肢を作り、数的優位を効果的に利用しながら得点チャンスが多く生まれた。27分門井が決め1-1で終了。後半10分の戦いが初めからできれば恐らく結果は違ったものとなったであろう。選手たちも実感していた。
 
 同年代の日本のトップチームとの対戦は多くのことを経験でき、多くの課題が生まれる。今年も数試合の対戦が予定されている。いわば年間を通じたリーグ戦、次節は7月12日。今日感じた課題を意識しながら日頃のトレーニングに望み、再びチャレンジしていきたい。
 
(コーチ:沖山雅彦)

2009年06月11日

中学生トレーニングマッチ vsアカデミー男子U13

 中学生チームは、今年に入って定期的にアカデミー男子U13チームとゲームを組んでもらっている。本日はその4ゲーム目。ちなみに前回のスコアは20分を3本行って0-6(0-3、0-2,0-1)。お互いに攻防のある好ゲーム、観ている側にとっても面白い内容だったが、サッカーのゲームとして考えると失点が多すぎた。
 前回のゲームは、攻撃のテーマを多く持って入った。過去2戦で相手がどんなチームか、スピードがあり、アプローチも早い、その上、パスを回しボールを素早く動かしながら攻撃をする。選手自身が感じていた印象である。ビルドアップで一人がボールを持つ時間が長く、自陣で相手に囲まれ、相手陣地に進入する前にボールを失うシーンが目立っていた。従って、「時間がない」「スペースがない状況」でいかに攻撃を組み立てるか、攻撃のキーファクターを整理してゲームを行った。そして出た現象が上記した通りである。相手のスピードある攻撃を遅らせることができず、失点を重ねてしまった。
 出てきた課題が守備の部分。相手がスピードアップする前に守備の準備を整える攻守の切り替えの速さ(失ったと同時に守備を行う)、ボール保持者に対して必ず一人はアプローチ(ファーストディフェンダーの決定)、off the ballの選手のマークを明確にしておく(マーカーにパスが渡る前に、マーカーがアクションを前に)、誰が行くのか、誰が指示を出すのか(状況が見えている後方の選手、センターバックであることが多い)といった責任の所在の明確化。
 今日のゲームでは守備のテーマを多く持ってゲームに入った。前回のゲームで抽出された項目に加え、ボール保持者への守備は相手に近い距離(離れない)で粘り強く、ということも確認。
 ゲームとしては、前回以上に攻防のある好ゲームになった。30分を1本、20分を2本行い、7-6(3-1、1-3、3-2)。全体で守備意識が高くなったため、攻守が入れ替わってから一気にゴール前まで突破されるケースも少なくなった。また、ボール保持者には必ずアプローチに行き、その守備が相手に近い距離で粘り強く対応できたため、セカンドディフェンダーの選手がパスコースを予測し、インターセプトでボールを奪うシーンも多かった。攻撃に関しても、ピッチ68mの幅を使った広がりと関わりのある攻撃が何回も見られた。アタッキングゾーンでの突破場面においても、最後まで選択肢を持ち、関わり続けることもできた。
 今後への課題を挙げると、相手MFの常に動き有効なポジションを取る選手に対してどのようにマークにつくか。DFライン(4枚)で2枚が余ることのないように、守備においても周りを観ること(特にボールウォッチャーにならない)、常に動いてポジションを修正すること、相手選手の様子を観察することが大切。また、試合時間が経過するにつれて、組み立てにおけるプレーの精度が落ちてくること、守備が甘くなること(結果を見ると失点の数はかわっていない・・・)、が挙げられる。攻撃面全般でいえば、シュートテクニックの向上、基本の質(動きながらのテクニック、観ておくこと、動きの質、動きの習慣化)はまだまだ向上させていく必要があることは変わらない。
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 攻防のあるゲームの中で、攻撃時においては動きながら観ること、テクニックを発揮することとともに、DFの状況を観て、いつ・どのように動き出せば突破できるのか、off the ballの選手のプレーの質も高めていく。
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 ゴール前の激しい攻防。ボール保持者から離れず、相手と近い距離で守備をし、最後は体を投げ出してでもゴールを守る。
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 互いにコンパクトな状況を保ちながらゲームを展開するため、DFラインの背後のスペースに対するゴールキーパーのスイーパーの役割も大切になってくる。おのずとフィールドプレーヤーとの連携が必要な場面も多くなり、選手たちはゲームの中で、コミュニケーションをとること、スペースへの対応などを体得していく。
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 意図なくボールを足元に止めてから考えようとすると途端に囲まれる。グループでの関わり(off the ballの選手の関わり)が少ないことも原因となる。互いにハイプレッシャーな状況でのゲームから、攻守ともに得るものが多い。これらをトレーニング場面でも創りだし、技術・判断・持久力の向上を継続して行っていく。
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 ゲーム前に意見交換をし、互いの考えの共有を図る。
スタッフにとって良い意味で驚きであったことの一つに、ハーフタイムでの選手の様子がある。1本目のゲームが終わり、戻ってくるとすぐにゲームの修正点を話し始めたのだ。それぞれの感想をただ言い合うのではなく、ゲームの内容に沿った項目を、分析し、具体的な修正点を導き出す。それもスタッフに促されたり、チームの決まり事でそういう行動をとったのではなく、自らの意思で、そしてチームの全員が共鳴して。いつも以上に心の芯の部分からゲームに勝利するための想いが沸き立ち、頭ではなく、気持ちが先にうごいたのではないかと感じられる光景だった。
 
コーチ : 坂尾 美穂

2009年06月10日

楢葉グラウンド草むしり

 今日と明日は、相双地区の中体連総合大会の日です。アカデミー生たちが通う楢葉中学校の生徒たちは部活動で培ったものを発揮し、また大会を通して多くのものを経験しています。アカデミー生たちもそれぞれ同級生の活躍を願い、応援しています。
 大会に参加しないアカデミー生たちは二日間、寮待機です。
そこで本日は楢葉グラウンドの掃除を行いました。『根こそぎ』をテーマにした草むしりです。
ピッチは人工芝で覆われているのですが、その人工芝とコンクリートの境目に雑草が生えてきてしまうのです。この雑草たちをこの時期に抜いておかないと、真夏になったら手をつけられない状態になってしまいます。そこでトレーニング前に草むしりをみんなで行いました。人工芝と雑草の根が絡みあってなかなか手ごわい相手でしたが、エリアを分担し、見た目には何とか抜き終えることができました。
 今年度最初の草むしりとしてはまずまずの出来です。しかしよく見たら、人工芝に這うように生えている雑草がちらほら残っています。また時間を見つけて草むしりを行わないといけません。
 
 草むしりのあと、中1と中2はトレーニングを行いました。中3は中3~高校生のチーム編成で午後からU16女子代表とのゲームが予定されていたので、トレーニングを行わず先に寮に帰りました。しかし、その前にグラウンドのトイレ掃除を行ってくれました。草むしりのスタートも9:00開始とアナウンスしていただけなのですが、スタッフがグラウンドに行った時には、先に着いた選手が既に草むしりを始めていました。大人の指示でスタートするのではなく、役割を理解し、来た者から自主的に始める。とても素晴らしいことだと思います。
 先輩が正しいことを行動で示してくれる。こういった習慣が積み重なるとよい伝統ができてくるのだと感じた出来事でした。
 
コーチ : 坂尾 美穂

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