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2009年02月14日

川淵名誉会長 来寮

 「自分の歩んでいる道が正しいかどうかなんて誰にもわからない。大切なのは歩んだ結果を決して人のせいにはしないこと。歩む道を決断したのは自分自身なのだから。あなたたちは自分自身で大きな決断をしてここにやってきた。年齢を考えても非常に大きな決断だったと思う。そしてここには、同じ大きな決断をして集った仲間がいる。ぜひその仲間たちと高め合ってほしい。」
 
 3年目の今年度、初めてアカデミーから羽ばたいていく選手たちを出す女子寮に激励に訪れていただいた。
 この日は、ささやかなおもてなしの心をこめて、アカデミー生自ら打ったそばと、舎監のお父さん、お母さんに、栄養士の浅井さんに手ほどきを受けながらあげたてんぷら、そしてバレンタインデーにちなんで手作りチョコを準備してお出迎え。川淵さんが寮に到着された時は、ちょうど最後に打ったそばを切っているところ。実家でそば打ちの経験がある選手が切り方を説明しながら実際に切っていただいた。夕食が始まるまでの少しの時間、これまでの活動で成長した成果、活動で感じたことなどを報告。
 夕食をともにした後は、ボーカルレッスンで取り組んでいる「花」の合唱をきいていただいた。川淵さんと同席されていた熊本県サッカー協会会長、田嶋スクールマスターの前で、選手たちは緊張と少しのはにかみの表情。
 冒頭のことばはその後に川淵さんからいただいた言葉。聞いている選手たちははにかみの表情から真剣なまなざしにみるみるうちに変わっていった。
以前、来寮していただいた時は「大きな夢を必ず実現させる」という言葉をいただいた。大きな夢を抱いて、自分自身で決断して、強い意志を持ってここに集まった。しかし、毎日の生活を過ごす中で、その想いがどことなくほんの少し薄れてしまうことがないわけではない。サッカーや日常生活、共同生活の中で、喜びや楽しさを共有すること数知れず。しかし、成長する過程では悩んだり、苦しいこともある。少し心が弱くなることもある。そんなとき、初心を思い出させてくれ、手を差し伸べてくれるのは一緒に活動している仲間であり、遠くから見守ってくださる多くの大人たち。時に寮に来て、選手の様子を見て、熱い言葉を投げかけてくださる。そして選手はその言葉に強い刺激を受けたことでしょう。
 
文:コーチ 坂尾美穂

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